「お金」の本来の機能②

現役証券マンの経済コラム
~お金の流れで世界を知る~

昨日のコラムで、お金には3つの機能があり、それは「価値の交換」「価値の尺度」「価値の保存」と言う3つの機能だ、というお話をしました。

本日は、お金の機能についての続きです。




「価値の尺度」というお金の機能

2つ目のお金の機能は、「価値の尺度」です。

皆さんはカードゲームはやられるでしょうか?

私達の年代だと小学生の頃は遊戯王カードと言うものが流行っていました。

現在でもこのカードゲームは人気があり、最近では携帯アプリとしても発信されていて、世界中で販売されたカード枚数は225億枚とも言われ、この枚数はギネスにも登録されています。

そして、実はこのカードゲームの世界大会の賞品カードはなんと一枚100万円以上で取引されています。

この「100万円」と言う金額を聞いただけで、皆さんの中には「カードが自分の欲しい車と同じか!」や「私の欲しい時計と同じなの?」と言う反応があると思います。

このようにお金にはそのモノの価値を比べる際のものさしとしての機能があり、これが「価値の尺度」と言う機能です。

どんなに下手くそな絵に見えても100億円と言う値札が付いていれば素人の私達でもその価値を計り知る事が出来ます。

このようにお金にはそのモノの価値を簡単に確認できる力があるのです。

皆さんも目の前にあるモノの値段を考えて下さい。

「アレとコレが同じ価値か、、、」と考えるものがたくさんあると思いますよ。

「価値の保存」というお金の機能

お金の機能3つ目は「価値の保存」と言う機能です。

これはとても単純で「お金は腐らないから交換物品としていつまでも保存が出来る」と言う機能です。

しかしながら、この機能は私が経済に身を置いている中で一番怪しいと考える機能でもあります。

お金は実際に腐らないのに何が怪しいのかと言うと、確かにお金は腐らないのですが価値が変わると言う事態に見舞われる事があるからです。

この事態を経済用語ではインフレーション(インフレ)やデフレーション(デフレ)と言います。(また次回お話しします)

実はこの「お金の価値が刻々と変化する様子」はインフレやデフレとまで行かないまでも、皆さんも「為替」と言う形でテレビでも見る機会があります。

「一ドル何円でいくらの円高(円安)です」と言う話はお金の価値変化を表しています。

皆さんの財布の中身も昨日と今日で中身の価値が変わっています。

お金の機能については以上です。

皆さんのお金についての考え方が少しでも変わればと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。