金融のお勉強【デリバティブ】スワップ取引とは

現役証券マンの経済コラム
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こんにちは、当ブログで経済コラムを連載中の霧島です。

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本日は、『スワップ取引』についてです。

先物取引やオプション取引に比べると露出は少ない取引ですが、こちらもデリバティブ取引では重要な取引です。

始めて聞く方には少々複雑かもしれませんが、是非読んでみてください。




スワップ取引の種類

まずスワップとは「交換」を表します。

この交換が市場でのリスク管理につながるのです。

有名なところですと、金利スワップや通貨スワップ、CDS(クレジット デフォルト スワップ)などがあります。

金利スワップ

まず、金利スワップとは「同じ通貨の異なる種類の金利を交換」する事です。

例えば分かりやすく言いますと、あなたが日本で住宅ローンを固定金利で組んだとします。

同時期に私が住宅ローンを変動金利で借りたとします。

数年後に私は日本の金利が今後上昇する可能性が高いと感じ、予想通りに金利が上がると、変動金利では支払い利息が上昇する可能性があると考えていたとしましょう。

その時に、あなたは反対に今後日本の金利は下がる可能性が高いが、固定金利だとその恩恵をうけられないと考えていた場合、お互いの固定金利と変動金利を交換してしまおうと言う取引です。

通貨スワップ

また、通貨スワップとは別通貨の金利を交換するというやり方です。

例えばあなたが米ドルを保有しており、年率2%で利息がついているとします。

また、私はオーストラリアドルを保有しており、年率3%の金利がついていたとします。

この時に私はオーストラリアドルは手放せないが金利が低下していく可能性があり、米ドル金利は上昇する可能性があると考え、同時期にあなたは米ドル金利は低下して、オーストラリア金利は上昇する可能性があると考えていた場合に、この通貨を手放す事なく、金利だけを交換するといった取引になります。

CDS(クレジットデフォルトスワップ)

最後にCDS(クレジットデフォルトスワップ)についてですが、こちらは今までとは少し違います。

相手に定期的に対価を払って、国や企業が破綻した際に、国債や社債などに対しての元本保証をしたり、損失補填を行なってもらう取引です。

クレジット=信用や貸付

デフォルト=破綻

スワップ=交換

つまり、「信用が破綻した際に、破綻した債券と、それに投資した元本金額分を交換します」と言ったところでしょうか。

しかし、これに応じてもらうには定期的に対価を支払い続けなくてはならないですし、「潰れそうなところほど対価が高い」のです。

CDSについては時々新聞などにも出てきます。

これでわかるのは「この国(会社)潰れるんじゃないか?」と言った判断材料です。

まず個人投資家ではCDSを使う事など無いと思いますが、世界を見渡せば歴史上財政破綻している国などいくつも有りますし、日本だって第二次大戦後に一度財政破綻していますので、一つ参考にしてみてください。

まとめ

デリバティブについてお話ししてきましたがいかがだったでしょうか?

一つ言える事はデリバティブ取引を覚えたら金融上級者の仲間入りでしょう!

証券会社の社員は商品販売の資格として「証券外務員一種」と言う資格を取ります。

この資格の試験項目にはデリバティブ取引があるのですが、若手が1番つまずくポイントでもあります。

知っていれば最近出回っている複雑な仕組みの投資信託についても理解ができると思うので、ぜひ参考にしてみてください。

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