株の注文方法は基本的には「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3パターンがあります。
本日は、「成行注文」について解説です。
初心者の方で、「とりあえず口座を開設したけど、株の買い方がわからない!」という方は、まずは株の注文方法を覚えましょう。
動画で解説
株式投資の注文方法について動画で解説しました。動画でご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
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株の注文方法
株の基本的な注文方法というのは、基本的に
「成行注文(なりゆきちゅうもん)」
「指値注文(さしねちゅうもん)」
「逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)」
の3つです。
●成行注文・・・約定時間優先
●指値注文・・・約定価格優先
株を購入するとき(売却するとき)は、この2つの注文方法を使い分けることがとても需要になります。
それでは「成行注文」の詳しい概要です。
成行注文とは
成行注文=株を購入するときの価格を指定しない注文方法のこと
今すぐその銘柄を購入したいときに使いますので、その時に出ている最も低い売り注文にたいして、注文が成立します。
価格を指定しませんので、考え方としては「成行で1000株の買い注文」といった具合に使用します。
成行注文画面

写真は楽天証券のトレードツール「Market Speed」の画面ですが、基本的な注文方法はどこの証券会社でも同じです。
①・・・注文数を指定
②・・・注文方法を指定(成行注文の場合は「成行」を指定)
③・・・成行注文の場合は価格は設定でない
④・・・取引口座の指定(特定口座かNISA口座などが一般的)
【執行条件】という注文の期間を指定する項目もありますが、成行注文の場合は「現在の株価」ということになりますので指定できません。
成行注文のメリット
株式投資初心者の方は特に、基本的には成行で株を買うことはしない方がいいと考えています。
市場で、成行注文は指値注文よりも優先されるという性質から、今すぐに売買を約定させたいときに有効だと言えます。
特に保有株式を「売却」する、つまり株をすぐに売りたいときは有効な注文方法と言えるでしょう。
例えば保有株式の株価の、悪材料による急落が始まったとき、「とにかく早く売ってしましたい」と言うときは「成行注文」での売り注文を出しましょう。
成行注文のデメリット
「成行注文」でのデメリットは次の通りです。
●予想価格で約定しない可能性
・・・株価は常に変動しているため、成行で注文を出したにもかかわらず自分が想定していた価格とズレが生じる場面がよくあります。特に売買高が少ない銘柄では、「600円で成行注文を出したのに620円で約定してしまった」ということがありますので注意が必要です。基本的には株を購入する際は「指値注文」をするようにし、「成行注文」は株を売却するときのみにするといいでししょう。
まとめ
成行注文とは、前述したように「株を今すぐに売却」したいというときに限定して使用するのがいいと思います。
約定価格がずれてしまうというリスクを減らすためです。
上の例で、「600円で成行注文を出したのに620円で約定してしまった」ということが起こった場合、仮にその注文が1000株だとしたら生じたズレは2万円ということになります。
株を購入する際も、リスクとは常に向き合った売買を心がけましょう。
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