現役証券マンの経済コラム
~お金の流れで世界を知る~
こんにちは、当ブログで経済コラムを連載中の霧島です。
投資信託についてシリーズでブログを書いていますが、今回はそ3話目になります。
今回も投資信託のメリットについて、皆さんにお伝えしていきたいと思います。
本日も楽しく経済について触れていきましょう。
世界の様々な市場
突然ですが、皆さんは中国にはA株とB株と言う2つの市場がある事をご存知でしょうか?
この2つの市場の大きな違いは「市場に参加できる条件が違う」と言う点です。
細かく説明していくと、A株は中国元で取引しますが、B株は上海市場では米ドル、深セン市場では香港ドルで取引するなどの話もありますが、そこは省きます。
(ちなみに、上海市場と深セン市場とは中国本土の2大市場で、それぞれ大きさで言うと世界第4位と7位のマーケットです。日本で言うと昔の東証と大証みたいな感じです)
A株と言うのは主に国営企業クラスの大企業が名を連ねており、中国を代表する企業が所属しています。
B株にはその他の企業が所属していますが、規模ではA株銘柄には劣ります。
実はこの2つの市場、特にA株は中国本土の人間と、中国政府から承認を受けた外国金融機関しか取引が出来ません。
最近では一部の証券会社から中国株を買付出来るようになりましたが、金額規制もあったりと日本のようにマーケットの参加者の7割が外国人と言う形にはなっていません。
投資信託なら買える

このように規制されたマーケットの商品を買う事は、実は全く容易では無い事なのです。
例えば、最近流行のインド関連。
インド国債も発行はされているものの、その買付はインド国内かインド政府から承認を受けた外国金融機関しか買付が出来ません。
そして外国金融機関に向けて販売される量も非常に少ないため、インド国債はほぼ市場に出回らない商品になります。
しかしながら、この問題も解決してしまうのが投資信託なのです。
投資信託であれば通常買付が難しい マーケットの物でも、日本円から簡単に投資が出来てしまうのです。
(インド国債を含んでいる投資信託はあるが、インド国債だけで運用する投資信託はないと思いますが、、、)
このように、投資信託は私たちの投資選択肢を飛躍的に増やしてくれる存在であると同時に、私たちと世界を繋ぐ架け橋になっているのです。