こんにちは、雅の株~「超初心者」から「初心者」になるためのブログ~にアクセス頂きましてありがとうございます。
本日は、移動平均線を使った売買ポイントの見極め方のご紹介で、初心者の方にとってはわかりやすいサインである『ゴールデンクロス』と『デットクロス』というものについてまとめます。
移動平均線については、当ブログでも何度か解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
それではゴールデンクロスとデットクロスの概要や理由を書いていきます。目次
ゴールデンクロスは『買い』のサイン
移動平均線のゴールデンクロスというのは、チャート上で移動平均線を株価が下から上へ突き抜けたことを言います。
ゴールデンクロスすると、そこから上昇開始することがしばしばあるため、『買い』のサインであるとされています。

上の写真ですと、赤丸の部分で緑の中期線を株価が下から上へ突き抜けているのがお分かりいただけると思います。
このゴールデンクロスをサインに、その後大きく上昇トレンドを形成していますね。
なぜゴールデンクロスが『買いサイン』なのか
ではなぜゴールデンクロスで上昇を開始することが多いのか、ということです。
移動平均線の並びによる平均コスト
理由はたくさんありますが、着目してほしい点はゴールデンクロスした事実よりも、ゴールデンクロスしたことによって変化した移動平均線の『並び』です。
上から順に、短期線(ピンク)⇒中期線(緑)⇒長期線(赤) になったことがお分かりいただけると思います。
この記事でクロスの基準としているのは緑色の25日移動平均線ですが、ゴールデンクロス後は、その25日移動平均線よりも株価が常に上にありますよね。
そうなると、現在は相場が強いと判断できるわけです。
なぜなら、株価は売買が成立した価格のことですから、その株を買った人のコストということです。
つまり25日の移動平均というのは、過去25日にその銘柄を買った人たちの平均価格になるわけですよね。
となると25日移動平均線より現在の株価が上にくれば、過去25日にその株を買った多くの投資家は得をしている状態になり、相場が強いと言えるわけです。
ゴールデンクロスを『買い』だと、多くの投資家が考える
ゴールデンクロスが上昇開始のサインになるもう一つの理由は、『投資家の心理的要素』です。
つまり簡単に言うと、『ゴールデンクロスしたから買いだ』と多くの投資家が思い、そこに買いが集まるから上昇開始するということですね。
株価や株価チャートと言うのは、投資家の心理的な要素も大きく反映していますし、僕個人的には【投資家の心理の集合体】とも考えています。
投資家の多くが『買い』だと判断するような材料が起因して株価の上昇を引き起こし、その上昇の『買い』が更なる『買い』を呼ぶのです。
デットクロスは『売り』のサイン
移動平均線のデットクロスとはゴールデンクロスの全く逆で、株価が移動平均線を上から下に突き抜けることを言います。

先ほどの図では、この赤丸の部分がデットクロスポイントですね。
このチャートのような、極端なボラティリティの急落を引き起こすのは稀ですが、デットクロスすることで下降トレンドが開始することがしばしばあります。
理由は先ほどのゴールデンクロスの時の全く逆です。
このチャートではデットクロスすることによって移動平均線の並びが、上から中期線(緑)⇒短期線(ピンク)⇒長期線(赤)となっています。
ゴールデンクロスの時とは全く逆の理論で、上から長期線(赤)⇒中期線(緑)⇒短期線(ピンク)に転換した場合、弱い相場だと言えるので、下降トレンド入りする可能性が高くなるというわけです。
まとめ
移動平均線の【ゴールデンクロス】と【デットクロス】について説明しました。
初心者にとってはわかりやすい指標だと思います。
しかし、これらのクロスが【だまし】であることもしばしばあるということも頭においておいてください。
つまり『ゴールデンクロスしたのに、そのあとまた下落した』ということです。
関連記事:移動平均線の『だまし』と対処法!
最後までお読み頂きありがとうございました。