インド経済について『優れたIT技術が生まれた経緯』

現役証券マンの経済コラム
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こんにちは、当ブログで経済コラムを連載中の霧島です。

経済コラム記事一覧はこちらです。

前回のインド経済についての続きになります。

関連記事:インド経済 その1

近年、度々金融市場で名前を聞くインド経済について、今回はもう少し掘り下げていきましょう。




インドのIT技術誕生の経緯

前回のおさらいですが、インド経済に転機が訪れたのは現在のインド首相のモディ首相が就任してからと言う部分は覚えていますでしょうか?

実際にこの頃からインド経済は大きく発展しているですが、このインド経済には未だに残る悪しき慣習があるのです。

それは「カースト制」です。

※カースト制度・・・インドで生まれた独特の社会的身分制度のことで、インドでは「ヴァルナ」「ジャーティ」と呼ばれています。

この「カースト制」は実は既に撤廃されており表面上は存在しないのですが、未だに慣習としては無くならない状況が続いています。

しかしながらこの「カースト制」の副作用でインドはとある分野で世界をリードする人材を多く持つ事が出来ました。

その分野とは『IT技術』です。

実はカースト制では身分によってなれる職業が決まっております。

「農家に生まれたら農家にしかなれない」と言ったように、生まれながらにしてその生涯が決まっていたのです。

しかしながら、このIT技術に関する職業(システムエンジニア)などは、ここ30年程度で進歩した職業の為、カースト制の縛りには区分がなかったのです。

結果として「誰でもなれる職業」の位置付けを確保したシステムエンジニアと言う職業は、貧困から抜け出すための夢の職業となったのです。

システムエンジニアになることは豊かな生活を送るための一番の近道になったため人気の職業となり、今では世界の名だたるIT企業の幹部にはインド人が名を連ねる状況にまで、インド国民の地位を引き上げたのです。

ニケシュアローラ

少し前にソフトバンクの孫正義さんが自身の後継者として162億円の大金を叩いて呼び込んだ『ニケシュアローラ』と言う人物がいます。

アメリカのボストン大学やノースイースタン大学、そしてインドのベナレスヒンズー大学工学研究所で学び、アメリカ公認の証券アナリスト「CAF」の資格を取得しました。

彼はそれまで世界の大企業であるあのGoogleのNo.2で、彼もまた出身はインドになります。

ソフトバンクでは、2014年10月にSoftBank Internet and MediaのCEOに就任、そして同11月7日Sprintの取締役に就任しています。

そして2016年6月22日に、任期満了をもって取締役を辞任、7月より同社顧問に就任した人物です。

ニケシュアローラさん自体は貧しい家庭出身では無いのですが、インド人がどれだけ世界の大企業に名を連ねているかは想像に難しく無いと思います。

このような経緯が「インド人=パソコンに強い」と言う構図になった流れです。

 

このご時世にエンジニアが沢山いる地域なら、工場や研究所を建てても人材を現地調達しやすいので困りませんよね?

今後アメリカの大企業は、本国アメリカと時差がキッチリ12時間のインドに拠点を多く構える可能性も囁かれています。

そうすれば24時間システムを稼動できるからです。

こんな魅力やミステリアスな一面を持つインド、皆さんも投資先の一つとしてご検討してみてはいかがでしょうか。

もちろん、投資は自己責任でお願いしますね。

執筆者

執筆者あいさつ

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