金融市場でみる、ブラジル経済の現状と政策

現役証券マンの経済コラム
~お金の流れで世界を知る~

こんにちは、当ブログで経済コラムを連載中の霧島です。

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ほとんどの投資信託において、分配金が高い商品にはほぼ確実にブラジルが関わっています

そんなブラジル経済についてですが、私霧島は新興国の中で今後のリバウンドに少し期待を持っています。

しかしながら現在ブラジル関連の商品を持っている方や、以前ブラジル投信を持っていた方は苦い思い出があると思いますので、再度ブラジルという国について確認して見ましょう。




ブラジル経済

ブラジルは中南米にある国で、人口と国土は共に世界第5位、GDPでは世界第9位を誇る南米の大国です。

以前から人口論や採掘資源などから注目されて来ましたが、度重なる不祥事や高止まりしていたインフレ率などから成長力を落とし、2016年には新興国でありながらマイナス3.6%成長と言う景気後退に陥りました。

結果として政府債務は積み上がり、GDP比で約80%の債務があります

この数字自体は結構高い数字で、国の信用リスクを高めています。

過去の政策

ブラジルが投資信託の商品として脚光を浴びたのが、2011年~2012年くらいにかけてサッカーブラジルワールドカップとリオのオリンピックが決まった後に、公共事業や直接投資の増加を期待した資金がブラジルに流入した時です。

リーマンショック前に1レアル(ブラジルの通貨単位はレアル)64円だったブラジル通貨は、リーマンショックで1レアル37円程度まで下落し、その後に成長期待から1レアル54円まで急回復しました。

ちなみに、この急回復の時にはあまりにもブラジルレアルへ資金が流入したため、ブラジル政府はブラジル債券への国外からの投資に関しては6%の税金を別途にかける政策を行い、ブラジルへの投資に歯止めをかける程でした。

これには過度に通貨高が進む展開にブラジル政府が懸念を示した瞬間と言って良いでしょう。

この時のブラジル債券で運用する投資信託には、販売手数料とは別に6%追加で手数料がかかると言う高コスト商品になっていました

その後ブラジルは高止まりするインフレ率をコントロールする事が出来ず、インフレ率を下げたくて利上げするものの、景気後退を引き起こすだけで一向にインフレ率が下がらず、一時期はインフレ率が前年比10%を超えていた時期もあったため、世界有数の物価が高い国になってしまったのです。

以前お話ししましたが、インフレは「通貨価値の下落」です。

つまりインフレ率が高い状態は通貨安を意味し、ブラジル経済は通貨安と景気後退を同時に起こしていたというわけですね。

まとめ

頼みの綱であったワールドカップやオリンピックの公共事業も物価高から資材調達や工事が進まず、皆さんの記憶にも残るお粗末なスタジアムでや選手村での大会となったわけです。

ちなみに、この時の大統領のルセフさんは汚職で拘留されていたために歴史上始めて、国家元首が居ないオリンピックになりました。

現在はテメルさんと言う方がブラジル大統領を務めています。

そしてこの方も不祥事の疑惑がたまに出ます(笑)

長々と書かせていただきましたが、こう見ると黒歴史の様なブラジル経済ですが、景気後退が底をついた可能性があります。

次回は現在と今後のブラジル経済について見てみましょう。

ブラジル経済の今後の動向を『ボベスパ指数』から考えてみる

2018.03.15
執筆者

執筆者あいさつ

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