ファンダメンタル投資戦略!PERの使い方!

こんにちは、雅の株~「超初心者」から「初心者」になるためのブログ~にアクセス頂きましてありがとうございます。

株価分析をするにあたり重要な指標となるPER(株価収益率)、当ブログでもPERの意味や役割は解説しました。

株価の割安度がわかる、PERの意味をわかりやすく解説

2017年10月12日

それではPERを実際に投資に役立てるためにはどうしたらいいのでしょうか。

本記事ではPERを使った投資戦略の考え方を解説したいと思います。




平均PERは15倍前後

まずはおさらいですが、近年の日本の平均PERは15倍前後で推移しています。世界的には15~20倍となっています。

株価は毎日変動しますのでその都度PERも変動するものですが、東証に上場している一般的に優良企業だと言われている銘柄は、おおむねPER10倍台が多くなっています。

PERの計算式は以下の通りでしたね。

・株価÷一株あたり純利益(EPS)

・時価総額÷総利益

つまりあなたの会社の去年の純利益が1000万円だとしてPER15倍と考えるのならば、あなたの会社は1億5千万相当の時価総額だという評価ができるわけですね。

まずは近年の日本の株式市場の流れとして、平均PERは覚えておくと良いでしょう。

割安株に投資する

株式投資手法【バリュー投資】とは

2018年1月16日
PERの低い銘柄に投資すると良い、ということがここまでの説明でお分かりいただけると思います。

日本の企業の平均PERが15倍前後だとして、現在ウォッチしている銘柄のPERが5倍だとしたら、15倍くらいまでは伸びる。

この考え方は半分正解で、半分誤りです。

15倍を成長率の目安にすることは良いですが、PER5倍の会社が必ず15倍に向かって成長するとは限らないからです。

株式投資はスーパーでの買い物と同じで、良い商品を買いたいのですが、良い商品を安く買えることが一番ベストなのです。PERでその商品(株)が安くなていることを確認する前に、本当に良い商品(株)であるかを確認しなければだめです。

企業の業績を分析する

要はPERだけを見るのではなく、業績がしっかり伸びているかどうかを確認するべきだということです。

それでは企業の業績はどのように確認すればよいのでしょうか。

ちなみに上場企業というのは、投資判断材料の提供の機能を果たす制度として、金融商品取引法に基づく法定開示制度(有価証券届出書、有価証券報告書、四半期報告書など)と、金融商品取引所における適時開示制度が併存しています。

適時開示制度は、金融商品取引所の規則により、重要な会社情報を上場会社から投資者に提供するために設けられているものであり、投資者に対して、報道機関等を通じてあるいは直接に、広く、かつ、タイムリーに伝達するという特徴があります。

少し難しいですよね。簡単に言うと『上場企業は投資家さんのために、しっかりと業績を開示してくださいねー』ということです。

投資家がそれらの開示情報を確認する方法はいくつかあるのですが、以下の2つを参考にしてください。




業績推移の確認方法 その1

業績推移の確認方法 その1は、【IR情報】を見ることです。

【TOYOTAのIR情報画面】

IR=Investor Relations=インベスターリレーションズ

つまり投資家に対する広報活動のことで、企業を投資対象として捉える投資家が増えるとともに、経営判断の妥当性やその根拠を、企業側から投資家に対して広く明確に伝える必要性・責任が高まっています。

上場している企業であれば、HP上にIR情報を掲載していますので、投資判断を下す前に企業のHPから決算発表や業績推移を確認しましょう。

業績推移の確認方法 その2

お使いの証券会社のサイトで確認する方法です。

一般的にネット証券を使用している場合は、ログインすれば企業業績の推移が見られるようになっています。

こちらは楽天証券のサイトで見ることができる企業業績画面です。

年を追うごとの財務状況の推移が見れるようになっていますので、必ずこれらの指標の推移を確認すと良いでしょう。

まとめ

上の画像のように、売上高・営業利益・経常利益・当期利益などに加えて、一株あたりの純利益であるEPSの推移も確認しましょう。

企業の成長性を測る【EPS(一株あたり純利益)】をわかりやすく解説!

2018年3月19日

これらが総合的に安定している、もしくは上昇している。

そして、そんな優良企業だと言える銘柄のPERが仮に一けた台どすれば、その株は狙い目な銘柄と言えるでしょう。

ここまで業績を確認すれば、冒頭の話に戻りますが『PER15倍くらいまでは上昇するだろう』という考え方が生きてくるわけです。

PERという指標を見るときは、企業業績と一緒に確認するようにしましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。

スポンサーリンク

これから学びたい初心者向け!
YouTubeの株式投資勉強チャンネル開設!

10分間で学ぶことができる株の勉強チャンネルを開設しました。株の基本的な知識や考え方について動画で発信していきます。

ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。