キャッシュフロー計算書の『意味』と『読み方』をわかりやすく解説!

現役証券マンの経済コラム
~お金の流れで世界を知る~

ご無沙汰しております。当ブログで経済コラムを担当している霧島です。

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さて、本記事ではファンダメンタル分析から「キャッシュフロー計算書」をご紹介したいと思います。

ファンダメンタル分析
企業の業績や経済活動、また財務状況・経営状況を分析すること。対義語としては、株価チャート等からお金の流れを分析する『テクニカル分析』が用いられる。

「貸借対照表」「損益計算書」などはみなさんも耳にしたことがあると思いますが、「キャッシュフロー計算書」についてはあまりファンダメンタル分析で取り上げられる機会が無いと思います。

しかしながら企業の調子を見るのに適した報告書なので、ぜひこの機会に知っていただけたらと思います。




キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書とは一定の期間で企業がどのように資金を得て、どのように使ったのかを表し「営業キャッシュフロー」「投資キャッシュフロー」「財務キャッシュフロー」の3つに分類されます。

ちなみに、貸借対照表などのような一時点ではなく「一定期間」のお金の流れと言うのも珍しいですよね。

営業キャッシュフロー

・・・本業で得た資金を表し、プラスであれば本業の儲けがあり、マイナスであれば本業が赤字である事を表します。

投資キャッシュフロー

・・・企業の投資活動を表します。株式や設備投資などに資金を使うとマイナスで表記され、逆に保有している株式や資産の売却を行い資金を得るとプラスで表記されます。

財務キャッシュフロー

・・・企業のファイナンス面を表し、資金調達などもここに含まれています。銀行借入や社債の発行などで資金を得るとプラスで、借入返済や自己株式取得などを行うとマイナスで表記されます。

以上の点がキャッシュフロー計算書を見るにあたり重要な項目になります。

キャッシュフローの考え方

では、次のキャッシュフロー計算書から企業の状況を考えてみましょう。

パターンA社

(CF=キャッシュフロー)

(単位.万円)

営業CF     2000

投資CF  ▲1000

財務CF  ▲ 500

この企業は営業CFがプラスなので本業で利益が出ており、そのお金を投資CFから設備投資や資産取得に回して、さらに財務CFから借入返済なども行えていることがわかります。俗に言う優良企業タイプのキャッシュフロー計算書ですね。

では次にいきます。

パターンB社

(CF=キャッシュフロー)

(単位.万円)

営業CF      1000

投資CF  ▲ 2000

財務CF      1000

これは企業としては非常にアグレッシブなタイプのキャッシュフロー計算書になります。

営業CFから本業は利益がありますが、財務CFのプラスから借入などで資金調達をして、投資CFからそのお金を投資に回している事がわかります。

では最後に

パターンC社

(CF=キャッシュフロー)

(単位.万円)

営業CF  ▲1500

投資CF     1000

財務CF      500

これは企業としては危ないです。本業がマイナスで、投資CFから資産を売却して資金を調達したけど足りないので更に借入などで資金調達していることがわかります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

キャッシュフロー計算書から企業の台所事情が垣間見得てきませんか?

上場企業はこのキャッシュフロー計算書を更に細かく記載しているので、

「この会社はこんな事にお金を回しているのか!」

「なんでこの会社は資金調達してるんだ?」

と言う発見があると思います。

ぜひ気にして見てくださいね。

執筆者

執筆者あいさつ

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