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皆さん、『複利投資』という言葉はご存知ですよね。
よく『〇万円を利回り〇%で運用した場合、〇年後には資産が〇倍になっている』という理論です。
〇が多くて申し訳ありませんが、後ほどしっかり説明します。
本日は、そんな倍々で資産を増やしていくことのできる複利投資の【メリット】【デメリット】を解説したいと思います。
投資の複利効果とは
-アルバート・アインシュタイン-
複利効果というのは、投資で得た配当金などの利益をそのまま再投資し続けることによって、資産倍増を加速させるというものです。
『単利』と『複利』の2通りの考え方が存在していて、どちらで運用するかによって結果が大きく異なります。
単利とは
『単利』とは、利息が元本のみから計算されるため、常に一定です。
仮に100万円の元本を利回り5%の単利運用した場合、年間に配当を5万円ずつ得ることができ、10年後に150万円になっています。
その都度配当金には課税されますので、実際にはもっと少なくはなります。
複利とは

複利とは、元本と利息の合計額に対して利息が計算されます。
つまり長期的に運用すればするほど、利益も大きくなっていくのが複利投資というわけです。
先ほどと同じように、100万円の元本を利回り5%の複利運用した場合、10年後には約162万円になっています。
このように長期的な資産運用を考えた場合、単利よりも複利の方が雪だるま式に利息が増えるため、資産が倍増していくということになります。
しかし、ちょっと待ってください。
複利計算の落とし穴
確かに上記のような例は理論的には可能ですし、複利効果には大きな力があるということは紛れもなく事実でしょう。
それでは、株式にしても投資信託にしてもETFにしても、とにかく配当が大きいもので利益再投資型の商品を選んでいれば、確実に単利より資産が売買に増えていくのでしょうか。
それは残念ながら間違っています。
複利投資の計算をする際にいつも必ず前提となっているのは、毎年必ず一定利率での運用が可能であるということです。
しかし、長期にわたって毎年一定の利率が保証されている投資商品など存在しないのです。
上記で、100万円の元本を5%利回りで10年間運用する、という考え方を書きました。
しかし、「100万円の元本をー5%で10年間運用する」などと考える人は少ないですよね。
複利効果を期待する多くの場合、マイナスのリターンを想定していないというのが、複利計算の落とし穴です。
まとめ
複利での運用には、とても大きな力があります。それは事実だと思います。
しかし、例えば『常に一定の利率で資産が増え続けていく』などのうたい文句での投資商品にはくれぐれも注意が必要です。ずっと一定の利回りなんてありえませんので。
そうなると、やはり投資対象への分析などは絶対に必須だということです。
企業や経済のファンダメンタルをしっかりと分析し、そして自分の目で投資先を吟味し、そこで得た利益を再分配的に再投資していく。
これが本来の複利効果での運用の在り方だと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。