世界の格付機関と、それぞれの違いについて解説

現役証券マンの経済コラム
~お金の流れで世界を知る~

こんにちは、雅の株ブログで経済コラムを担当している霧島です。平素は私のコラムをお読みいただきありがとうございます。

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「日本の国債格付がA +に格下げされました」なんてニュースが一時期話題になりましたよね?

企業や国にはそれぞれ「格付」と言うものが、付与される側からの依頼で付与されます。

本日は国や企業の「格付」についてのお話です。




格付機関

「格付」とは「信用力」を表したもので、企業融資の際や、企業が債券などを発行する際のスプレッド(リスクを鑑みて、国債金利に上乗せされる金利)を算出する際に用いられます。

格付は如何なる時も公正、公平でならなくてはならず、第三者からの信用に足るものでなくてはなりません。

この格付を行う機関は世界三大格付機関を筆頭に多数存在しますが、今回はこの三大格付機関をご紹介します。

 

世界三大格付機関

〇S&P(スタンダード&プアーズ)

〇ムーディーズ

〇フィッチレーティングス

この三社ですが、聞いたことありませんか?

ニュースでもたびたび取り上げられる国債の格下げで、格下げした格付機関名も出るので、もしかしたら記憶している方もいらっしゃるかもしれません。

実は格付機関によって格付の仕方が微妙に違います。

どんな点が違うかと言うと「影響力」と「格付手法」そして「格付表記」です。

 

影響力

影響力の違い

まずは影響力ですが、この三社はどれも等しく対等の影響力を持っている訳ではありません。

これは事業規模や過去の信頼性によるものと思われますが、個人的な意見で1番影響力が強いのはS&Pだと思われます。

S&Pの格付は為替に大きな影響を与える事が多く、そういった面では1番保守的な格付であると言えます。

近年ではアメリカ国債の格下げを行った時には市場に大きなインパクトを与えました。

逆にフィッチレーティングスは影響力が1番弱いと感じます。

なのでフィッチレーティングスの格付変更は、他の格付機関の様子を見て影響が出てくると言った感じです。

 

格付手法

格付手法の違い

次に格付手法ですが、格付機関によって格付変更までのアプローチが違います。

特に手法は公表されていないのでこれも私の感覚ですが、ムーディーズは結果を確認してから格付変更で、S&Pは将来に国や企業の運営に大きな影響を与える事項が起こりうる可能性が高くなったところで格付変更を行う気がします。

 

格付表記

格付表記の違い

 

そして最後は格付表記ですが、格付手法やアプローチが公表されていない格付の世界ではっきり言える違いはここくらいです。

※上の図は参考までに、TOYOTAの公式WEBサイトに公表されている格付け情報です。

 

S&Pは「AA-」の格付だとするとムーディーズは「Aa3」と表記されています。

格付機関によって表記が違うので気をつけてください。

ちなみに格付はAAA(トリプルA)→AA(ダブルA)→A(シングルA)→BBB(トリプルB)と言うように変わっていきます。

そして同じA格の格付にも 、AAA以外には+と-を表記に加えてA +→A→A -と言うように更に細分化されています。

格付表記で言う「一段階格下げ」とはA→A -と言う変化になります。

まとめ

世界の格付機関についてのお話でしたが、いかがでしたでしょうか。

最近では新たに必要に応じて「ネガティヴウォッチ」「ポジティブウォッチ」などの言葉を付け加えて「近い将来に格下げ(格上げ)の可能性がある」と言うアナウンスを行う手法も出てきました。

格付機関は謎多き所であり、上記のアメリカ国債の格下げでは「金銭が裏で動いているのではないか」とまで言われました。

格付機関は公的機関ではなく一つの企業なので収賄の可能性も無くはないです。(まぁ、無いと思いますが)

最後に、格付機関の格付はあくまでも参考です。

リーマンショック前などはサブプライムローンなどにも高い格付をつけていました。

一応の格付はしてますが、投資は自己判断でお願いします。

執筆者

執筆者あいさつ

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