【リーマンショックの背景】サブプライムローンと住宅バブル

経済コラム

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こんにちは、雅の株ブログで経済コラムを担当している霧島です。平素は私のコラムをお読みいただきありがとうございます。

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現在は100年に一度の経済危機と言われている『リーマンショック』について、何話かに分けて書いております。

【リーマンショック】
リーマンショック 第1話:当時の様子
リーマンショック 第2話:サブプライムローン
リーマンショック 第3話:証券化
リーマンショック 第4話:ベアスターンズ
リーマンショック 第5話:最後の10日間
リーマンショック 第6話:最後の3日間
リーマンショック 番外編:その後の経済

本日は、サブプライムローンについてです。

リーマンショックが起こった原因はサブプライムローンと言う金融商品の破綻から始まります。




サブプライムローン

サブプライムローンとは「プライムローンのサブ(サブリーダーとかサブタイトルのサブと同義)」と言う意味で、プライムローンと言う優良顧客向けのローンの下位ローンと言ったものです。

このサブプライムローンは基本的に住宅ローンを指しており「非優良顧客向け住宅ローン」と言った感じになります。

では何が非優良顧客なのかと言うと、単純に「返済能力が基準に満たない」ところが非優良でした。

この非優良顧客へ向けて、住宅資金を融資していたのです。

通常であればローン会社は、貸した先からしっかりとお金が戻って来るかどうかを判断してお金を貸しますが、このサブプライムローンは元々お金が返済出来そうに無い先にまで融資をしていたのです

こんな馬鹿げた融資が成立していたのを理解するには、この時代の特徴とこのサブプライムローンの仕組みを知っておく必要があります。

背景

グリースパン議長

1980年代後半からのアメリカはグリーンスパンFRB議長(日本でいう日銀総裁)のもとで経済運営が行われていました。

このグリーンスパンと言う人物は経済危機の管理に強く、巧みに金利コントロールを行う手腕から史上類を見ない5期に渡りFRB議長を務めた人物です。

2000年代に入り、グリーンスパンはアメリカの金利水準を歴史的な低水準におくと市場では住宅バブルが始まり、その後の経済成長と共に金利が上昇していくと、2006年にこの住宅バブルが弾けるのです。

この時代の中でサブプライムローンは大量生産されて行くのですが、サブプライムローンの仕組みの中心は「土地や住宅を担保に取ってお金を貸す」という仕組みです。

仕組み

住宅バブル

まずローン会社は非優良顧客に融資をするのですが、その時に土地や住宅を担保に取ります。

当時のアメリカは歴史的な低金利状態にあり、住宅価格は住宅バブルのおかげで値段が上がり続ける状態であったため、ローン会社は例え債務者がローン返済が滞ったとしても、担保にとっている土地や住宅は値段が上がっていたため、担保を奪って売却すれば融資資金は簡単に回収出来たのです。

しかしこの状況は住宅バブルが弾けた後に転機を迎えます。

住宅価格が下落すると担保を売却しても融資資金を回収できなくなって来たのです。

こうなると土地や不動産の価格が下がる度に貸し倒れが発生していく逆回転が発生します。

あとは貸し倒れが起こる度に、ローン会社は資金を回収出来なくて債務が焦げ付いて行くと言う展開でした。

このような形でサブプライムローンは終焉を迎えて行くのです。

最後に

以上がサブプライムローンの始まりと終わりです。

しかしながらこれだけならローン会社が破綻して終了なのですが、世界の金融市場にあれだけの大ダメージを与えた要因は、このサブプライムローンが「証券化」された事にあります。

次回はこの「証券化」についてお話ししていきます。

【リーマンショック】
リーマンショック 第1話:当時の様子
リーマンショック 第2話:サブプライムローン
リーマンショック 第3話:証券化
リーマンショック 第4話:ベアスターンズ
リーマンショック 第5話:最後の10日間
リーマンショック 第6話:最後の3日間
リーマンショック 番外編:その後の経済
最後まであ読み頂きありがとうございました。

執筆者

執筆者あいさつ

 

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