『立会外分売』は株を安く買えるのか?実例をまじえて解説します!

こんにちは、雅の株~「超初心者」から「初心者」になるためのブログ~にアクセス頂きましてありがとうございます。

本日は立会外分売について説明していきます。

「立会外分売」と言う言葉自体を聞く機会があまり無いかもしれませんが、様々なイベントへの足掛かりになる可能性があるため、知らない方もおさえておきましょう。




立会外分売とは

立会外分売とは、大株主や企業が保有する株式を通常取引時間外で売り出しする事を指します。

通常取引は朝9時から15時までの昼休みを挟んだ時間で取引が行われますが、立会外分売はその時間以外で(通常夕方から夜にかけて)取引が行われます。

そして特徴的なのが、現在の株価よりも割り引かれた株価で売り出されると言う事です。

「なぜ、大株主や企業が市場価格よりも安い値段で株を手放すの?」という考えを持たれる方もいらっしゃると思います。

実はこの立会外分売には割安で株を売り出すだけの理由があるのです。

 

立会外分売を行う理由

企業が立会外分売をする主な理由は下記の通りです。

市場で大量の株式売却を行った際、必要以上に株価にマイナスの影響を出す可能性を避けながら利益を取るため。

保有する株式を売却する事で市場の流動性や総株主数を増やすため。

、②を踏まえて、より高い市場(東証1部や2部)へ鞍替えするため。

というものです。

ここからは例を見ながら考察していきます。

立会外分売の例

例えば、2018年4月にGameWith(6552)というマザーズ上場企業が、保有する株式の立会外分売を行いました。

この4月9日の発表を見てもわかるように、この企業が立会外分売を行う理由は上記③のより高い市場への鞍替えを狙っている為です。

では、実際に立会外分売の結果はどうだったでしょう?

上記を見て頂くとわかるように、実際の株価よりも2.99%安く800,000株(時価11.2億円)を売り出す事が出来たのです。

このように立会外分売は小型株を中心に行われており、証券会社で取り扱いがあればホームページなどで確認できます。

また、企業のIRページでも確認できるので参考にしてみて下さい。

立会外分売の注意点

最後に立会外分売の注意点について確認しましょう。

はっきり申し上げると「企業を疑う」ことです。

立会外分売を行う理由が、その企業に取って正当な理由かははっきり言って分かりません。

もしかすると鞍替え目的と書きながら、企業としてはその考えは無く、単純な株式売却が目的かもしれません。

今後の業績が思わしく無いから自身の株式を売却するだけだったら皆さんも嫌ですよね。

立会外分売なら安く株が買えると思わず、企業の業績が上昇傾向なのか、株式の流動性は増やす必要があるのか、株主数は鞍替え条件に該当するのかなど、しっかりとその企業を調べてから参加する事をお勧めします。

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ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。