こんにちは、雅の株です。現在『低位株投資』についての記事をいくつか書いています。
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低位株投資の醍醐味や気を付けなければならない点は↑の記事に書きましたが、これからは実際の戦略について書いていきたいと思います。
今日は低位株投資の一つ目の投資戦略として、市場全体が売られたときの反発を狙うという考え方についてまとめてみます。
市場全体が大幅に値を下げる局面

まずは皆さんもご存知だとは思いますが、株式市場というのは年に何回か大きく下落します。画像は2018年の日経平均株価の日足チャートで、赤丸の部分が数日で数千円の値を下げている局面です。
上がり続けた株というのは、いつか下がります。これを『調整局面』と言って、経済や金融不安から起こるものや世界情勢から起こるもの、物価や為替、国内の政治情勢、震災などの地政学的なものが引き起こすものなど、何が引き金になるかはわかりません。
2018年は特にそういった特色が色濃く見られ、10月には27年ぶりの高値を更新した後、3000円クラスの大暴落を起こしています。
低位株は急落後に大きく反発することが多い
株式市場全体が売り込まれたときに買いをいれるというのは、投資家の王道的な考え方です。
低位株の中には、そういった局面で強く反発する銘柄が多くあるのです。
それでは実際にどんな銘柄が銘柄があったのか見てみましょう。
リーマンショック

近年の株式市場の大暴落の代名詞として、2008年に起こった『リーマンショック』が挙げられます。
リーマンショックは2008年の9月にリーマンブラザーズの破綻がきっかけで起きた、世界的金融危機です。
破綻前の日経平均株以下は12000円台でしたが、破綻して10日後あたりから暴落しはじめ、6994円を付けるところまで大暴落しました。
当ブログからリーマンショックに関する電子書籍が出ていて、当時の状況や暴落までの流れなどを解説していますので興味ある方は是非(__)
このリーマンショックの時に大きく反発した低位株銘柄は以下の通りです。
10/28~11/5の一週間で大きくリバウンドした主要企業
企業名 | 上昇率 |
グンゼ(3002) | 45.3% |
旭化成(3407) | 46.8% |
レナウン(3606) | 52.0% |
昭和電工(4004) | 41.7% |
住友金属工業(5405) | 66.7% |
NEC(6701) | 43.6% |
富士通ゼネラル(6755) | 46.1% |
川崎重工業(7012) | 63.9% |
丸紅(8002) | 47.2% |
ダイエー(8263) | 59.7% |
商船三井(9104) | 45.0% |
太平洋セメント(5233) | 38.5% |
三井金属(5706) | 38.4% |
このように、低位株の中には大きく反発する銘柄がたくさんあります。
価格帯別の値上がり率を見てみると、100円台の銘柄が34.6%でかなり高いパフォーマンスなので、価格が安い銘柄ほど反発しやすいということが分かります。
関連テーマを考える
2011年3月の東日本大震災の時の株式市場の暴落も記憶に新しいです。
この時も日本経済に大きなダメージを与えるというリスクを懸念し、1万円を超えていた日経平均株価は数日で8200円台にまで値を下げました。
しかし一週間後には9625円にまで反発し、なかでも低位株の上昇は強く見られました。
市場が大暴落した際は関連テーマで考えると良いと思います。
例えば、東日本大震災の時は復興需要を見込んだ『建設関連』や『住宅関連』の銘柄が強く反発しました。
『なぜ』そのような急落が起きてしまったかを考えることが大切だという事ですね。
最後に
市場の大暴落が、必ず低位株に有利に進むわけではありません。
例えば市場全体が大きく上昇してきた後の暴落は、そもそも低位株も少なくなっていることから、その特性も薄れています。
あとは市場全体の下げと言っても、実際にその時になってみると、どこが『底』かどうかを見極めるのはとても難しいです。
しっかり損切りラインを決め、自己資金に対するリスクの許容範囲はあらかじめ認識しておきましょう。