皆さんこんにちは、雅の株です。
現在『低位株投資』について、いくつか記事を書いています。
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今日は低位株の中でも更に要素を一つ付け加えた、『低位小型株』について書いていきたいと思います。
低位小型株の特徴や銘柄選びの参考にして頂ければ幸いです。
目次
低位小型株とは
株というのは、その銘柄の規模や株価の推移によって分別されます。
企業の時価総額で分類
大型株 |
東証一部の時価総額が0~100位
|
中型株 |
東証一部の時価総額が101~400位
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小型株 | 東証一部の時価総額が400位以下 |
株価の水準で分類
値嵩株 |
株価が概ね3000円以上
|
中位株 |
株価が概ね500円~3000円の間
|
低位株 | 株価が概ね500円以下 |
こんな感じです。
この中の、小型株でありながら株価が500円未満の銘柄のことを、『低位小型株』と呼びます。
まあ単純にその名の通りではありますが、規模も小さければ株価も安いということです。
低位小型株の値動きの特徴
低位小型株の大きな特徴は、「値動きが軽い」ということです。
軽いというのは、例えばまとまった資金が入ると一気に上昇することもあれば、その逆もしかりだということ。
これは株に限った話ではありませんが、物の値段というのは基本的には需要と供給のバランスで決まりますよね。
■需要↓:供給↑=値段は下がる
■需要↑:供給↓=値段が上がる
といった具合にです。
例えば人気の大型株だと、多くの投資家が市場に参加し、供給が多いため、株価を動かすにはかなり大きな需要(出来高)が必要になります。
逆に小型株は発行株式数が少なく流動性も低いため、供給が少ない状態です。
つまり、少ない売買量でも株価が大きく動きやすく、同じ小型株に投資家の資金が集中すれば一気に上昇するケースもあるということです。
低位小型株の銘柄選定

低位小型株といっても、物凄く膨大な銘柄数になります。その中から投資適格銘柄を選ぶのはなかなか大変なので、まずは条件付けて絞ってみましょう。
目安1 発行株式数6000万株未満
発行株式数が少ない銘柄程、市場に出回る株式数が少なくなるため、株価の動きが軽くなります。
上述したように、現在では小型株の定義は時価総額で判断されるわけですが、昔は「発行株式数が6000万株未満」という条件でした。
低位小型株の銘柄を選ぶ時も、この「発行株式数が6000万株未満」を基準にしてみると良いでしょう。
発行株式数は会社四季報で確認することができます。お使いの証券口座の個別銘柄情報をご覧ください。
目安2 時価総額が小さいこと
『低位小型株』は発行株式数が少なく、なおかつ株価の水位が低いので、全体的に時価総額の規模が小さいです。
時価総額が小さいということは、その銘柄を買い占めるのに必要な資金が少なくて済むため、割と少ない『買い』でも大きく株価が動くのです。
お使いのネット証券のスクリーニング機能で時価総額を絞って検索してみましょう。
目安3 浮動株比率と特定株比率
これはどういうことかというと、投資家によって実際に売買される株式がどの程度あるか、ということです。
『浮動株』とは、発行済み株式に対して、個人投資家など売買をそれなりに行いそうな投資家が保有している株式の割合のことです。
四季報では1単元以上50単元の株主が保有している株数の割合を、浮動株比率とします。
(例)
発行株式数5000万株 / 浮動株比率20% の銘柄の場合
浮動株=5000万株×20%=1000万株
ということになります。
また、『特定株(少数特定者特株)』というのがあり、これは10位までの大株主や、役員などが保有している株数のことを言います。
要はこの特定株比率が高い銘柄というのは役員などが保有している比率が高いので、市場で売買される株式比率は下がるわけです。
そして浮動株比率が低い銘柄も、小規模な株主が持っている割合が低いことになりますので、市場で売買される株数は少なくなります。
つまり、特定株比率が高く、浮動株比率が低い銘柄ほど、値動きは激しくなる可能性が高いわけです。
最後に
低位小型株の特徴と、銘柄選定のコツをまとめました。
低位小型株の中には流動性が高く、売買としては面白い銘柄もたくさんありますが、メリットがあればデメリットもあります。
低位株投資の注意点はこちらの記事にまとめました。
関連記事:低位株投資の注意点
最後までお読み頂きありがとうございました。