皆さんこんにちは、本日の経済コラムです。
2019年7月2日 日経新聞 朝刊 金融経済「日本株投信大手が苦戦利回り、大型株で伸びず過去10年の運用外資・独立系上位に」より
投資信託運用会社による日本株投信の過去10年の実績を比較してみると、この10年は国内大手運用会社よりも、独立系や外資系の運用機関が上位に入ったようです。
データは純資産500億円以上の19社についてアクティブ型の過去10年の年間リターン(投信の純資産学で加重平均)を算出し、日経平均の10年の平均リターンの10%をどれだけ上回っているかで評価したもの。
この上位に、独立系ではレオス・キャピタルワークスとスパークスという運用機関が入っているのでご紹介します。
■レオス・キャピタルワークス
運用会社の名前よりも「ひふみ」という商品の冠名の方が有名ではないかと言うほどのブランドカを持った運用会社で、日本の成長企業を発掘し「守りながらふやす」に挑戦している独立系運用会社です。またレオス・キャピタルワークスはCIOの藤野さんも全国をセミナーで飛び回る人気講師です。 |
■スパークス
会社設立30年になる独立系運用会社で、東証1部に上場もしています。この会社は大手の運用機関が競合するなかで、モーニングスターによる部門別評価で、多分野にわたり最優秀ファンドを4年連続で受賞するなどの実績があります。ロング・ショート戦略の日本株投信など面白い商品も取扱っていますのでご確認ください。 |
このような実力を持った運用会社の商品は独立系ならではの思いが詰まっています。
例えば、コモンズ投信という運用会社は積立投資による長期資産形成をキーワードにコモンズ30という成長性の高い企業を組み入れた商品を運用しています。ちなみに、この会社の会長の渋沢健さんは、次の1万円札の顔になる渋沢栄一の子孫です。
また昔から有名な独立系運用機関として「さわかみファンド」があります。この会社は日本株だけで運用していますが、投資家が商品を買うために入金したお金も、すぐ株式を買ったりせずにタイミングを見て買いに行くというような、高値掴みをしないような運用をしています。
このように、独立系運用機関はそれぞれのカラーがあるので、一度見てみると面白いかもしれません。
また記事のなかで大手金融機関も6月末に公表した、銀行や証券会社の顧客ごとの損益状況を示した「共通KPI」について触れられています。今後は運用会社のKPIの公表が始まってくる可能性があり、運用会社選択の参考指標になりそうです。