FTA(自由貿易協定)・EPA(経済連携協定)の違いについて

皆さんこんにちは、本日の経済コラムです。

・FTA(自由貿易協定)

・EPA(経済連携協定)

この二つ、何が一緒で、何が違うから使い分けがあるのかご存じでしょうか?今日はこのFTAとEPAについてのコラムです。




FTA(自由貿易協定)・EPA(経済連携協定)

実はこの二つの線引きは「ちょっと曖昧」で、実は明確に線引きがされているわけではないのです。

しかし、あえて分けるとするとFTAのような貿易協定に比べてEPAの方が、枠組み自体が広く作られています。EPAも主に貿易の話などで使われますが、投資や人の移動などの貿易以外のことについても定めることができるのが特徴です。

このFTAやEPAは、現在日本では18の国や地域と結んでおり、締結先は主に東南アジアの国々が占めています。現在交渉中の国もあったりするため、正確な数字ではないかもしれませんが、基本的にはこれからも増やしていく方針です。

POINT

■FTA・・・特定の国や地域の間で,物品の関税やサービス貿易の障壁等を削減・撤廃することを目的とする協定

■EPA・・・貿易の自由化に加え,投資,人の移動,知的財産の保護や競争政策におけるルール作り,様々な分野での協力の要素等を含む,幅広い経済関係の強化を目的とする協定

そんな中で、今回の韓国との貿易規制強化はかなりのインパクトを持っていますが、韓国が輸出規制の強い半導体材料を北朝鮮に横流ししていた可能性が浮上したり、韓国側の反応次第では追加で貿易規制を強化する案がでるなど、さらに混迷を極めています。

世界の貿易に関しては基本的にニュースでお馴染みのWTO(世界貿易機関)が担当していますが、そのような大きな枠組みに規制されないFTAやEPAは両国同士の懐事情を加味して締結されるため、使い勝手の良い協力体制の構築として役立っています。

そして、このような協定の最終形態がEUのような、人やモノの出入りも自由、通貨も一緒という枠組みというところだと思います。

Facebookの仮想通貨

また、そのような国々の横で大きな通貨が生まれようとしていることも忘れてはなりません。

フェイスブックが基幹となるデジタル通貨「リブラ」です。リブラはフェイスブックが中心となっていて、VISAやマスターなど大手カード決済会社なども参加するリブラは、一気に仮想通貨の頂点を取りに行く可能性も高いです。

また、ほかの仮想通貨と違う点が、マイニングなどで通貨を増やす機能がなく、担保で価値を付すこととなっているため、通貨価値を安定させることができます。

今の若者たちが富士フィルムをカメラのフィルムメーカーではなく製薬企業だと思っているように、10年後には私たちはフェイスブックをSNS企業ではなく、金融機関としてみているかもしれませんね。

スポンサーリンク

これから学びたい初心者向け!
YouTubeの株式投資勉強チャンネル開設!

10分間で学ぶことができる株の勉強チャンネルを開設しました。株の基本的な知識や考え方について動画で発信していきます。

ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。