皆さんこんにちは、本日の経済コラムです。
2019年7月19日 日経新聞朝刊「あふれるマネー円高呼ぶ?国債償還47兆円、外債に向かわず超長期債投資拡大も」より
過去に発行された利回りの高い日本国債が次々に償還を迎え、行き場を失うマネーが円高圧力になりつつあるようです。
韓国とインドネシアの利下げニュースが発表され、アジア圏内だけでも5月にフィリピンやマレーシアが利下げをしているなど世界的な利下げへの流れを感じさせます。
この世界的な金利低下から外国債券の魅力は低下し、わずかに利回りのある日本の超長期国債に資金が向かっていることが、ドル需要減から円高を促す構図となっているようです。
国債の償還金額47兆円は市場に流通している国債の7%にあたり、9月は約12兆円分が償還予定のようです。
この債券は日銀緩和前発行の国債で利率は高いものが多いため、償還先顧客の要求利回りのニーズを満たせる商品提案が重要になってくると考えます。
様々な商品提案が行われて選ばれるものによっては今後の国内マネーの動きを左右するかもしれません。
現在の金利水準では以前のような金利のリターンを得るためにはリスクを取る必要があります。
リスクを取らない選択もありますが、日銀がインフレ率達成を目指して物価上昇に舵取りをしている現在においては「確実に負ける選択」と言ってもいいと思います。
ちなみに現在の投信マーケットで資産流入が続いているのは世界の高配当公益株式に投資する「ピクテ・グローバルインカム株式ファンド」です。
安定した企業である公益株式と、市場平均よりも高い配当がマーケット内でも人気の状況にありますので、人気投資信託から時代の流れにあった商品を探してみるのも、一つの銘柄選定の手段かもしれませんね。