本日は株価の価値や情報を計るための様々な尺度と、それらの計算式をまとめていきたいと思います。
挙げだすときりがないので、ここでは主要な項目のみを書いていきます。
ちなみにこれまでも当ブログでは、何度もそういったテーマを取り上げてきました。
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配当利回り
■計算式
配当利回り(%)=1株あたりの年間配当額÷株価×100 |
配当利回りはその株価に対する、年間配当の割合を示した指標です。
ですので、単位は『円』ではなく『%』。
配当額を株価で割っていることから分かる通り、仮に配当額が同じ2社があったとしても、株価が高ければ配当利回りは下がり、逆に株価が安いと配当利回りは上がります。
配当性向
■計算式
・配当性向(%)=配当金総額÷当期税引後利益×100 ・配当性向(%)=1株あたり配当金÷1株あたり利益×100 |
配当性向は、利益に対する配当金の割合を示す指標となります。
その会社が1年間で出した利益の何%を株主に還元するか、ということですね。
ちなみに当期税引後利益から配当を引いたものが、その会社の総資産だったり内部留保になるイメージです。
PER(株価収益率)
■計算式
PER(倍)=株価÷1株あたり利益(EPS) |
PERは株価の割安度を測るためのとても有名な指標で、その株が1株あたり利益の何倍まで買われているか、というものです。
このことから分かる通り、株価というのはPER×1株あたり利益で算出されます。
セクター(業種)によっても様々ですがよく一般的に目安とされるのは、PER15倍より低ければ割安でそれ以上だと割高だということ。
これは全く一概には言えないですし、PER単体で株価の割安度は測れないと思っていますが、一種の目安として参考にするとよいでしょう。
PERや1株あたり利益については以前詳しく書きましたので、興味ある方はこちらをどうぞ。
関連記事:PERをわかりやすく解説
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PBR(株価純資産倍率)
■計算式
PBR(倍)=株価÷1株あたり純資産 |
PBRは、株価が1株あたりの純資産の何倍かによって、割安度を測ることができる指標です。
1株あたり純資産というのは、総資産÷発行株式数で求められます。
PBRが1倍に近づくほど割安だと判断できますが、同時に破綻などのリスクも増えるということも考えられます。
PBRについても詳しくまとめましたので、こちらをどうぞ。
関連記事:PBRについて分かりやすく解説
ROE(自己資本利益率)
■計算式
ROE(%)=税引後利益÷自己(株主)資本×100 |
ROEは、その企業が投資家から集めた資本でどれだけの利益を出せているか、という指標となります。
ROEが高ければ、集めた資金でしっかりと利益が出せてる会社だと考えられるわけですね。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
関連記事:ROEをわかりやすく解説
ROA(総資産利益率)
■計算式
ROA(%)=経常利益÷平均総資産×100 |
ROAは総資産からみてどれだけ利益を出せているか、という指標です。
ROEが株主から集めた資本をどれだけ上手に活用できているかを見る指標なのに対して、ROAは総資産から算出されます。
企業というのは資金調達は株主からだけではなく、銀行などの金融機関からも借り入れをします。
そういった資産の合計から見るのがROAということになります。
僕の個人的な意見ですが、株式投資、主に長期投資というのは平均取得単価が全てです。
どんなに優良企業でも株価が割高なら投資対象企業ではなくなります。
大事なのは、優良企業の株を割安で買うこと、これが全てです。
割安かどうかを判断するための材料として、これらの指標を勉強しておくと良いと思います。