【経済コラム】資産運用や投資に強いアメリカ人、弱い日本人『後編』

こんにちは、経済コラムを更新です。今日は投資に強いアメリカ人と、投資に弱い日本人についてのコラムです。前回は「日本人が投資に弱くなってしまった理由」について考えていきました。

関連記事:投資に強いアメリカ人、弱い日本人-前編-

今回は『アメリカ人が投資に強くなった理由』について考えていきたいと思います。




アメリカ人が投資に強い理由

 

これは結論から言うと、前回の要点の反対で「投資が必要な国内環境であった」ことが要因だと考えます。

皆さんはアメリカと言う国が出来て今何年目かご存じですか?ワシントンが初代大統領になったのが1789年なので、国家が出来た時点からはおよそ230年程度だと考えられます。このアメリカの歴史の浅さに対して経済成長は著しく、国内GDPはおよそ日本の3倍以上あります。

しかしながら、日本と違うのは資産を「運用しなくては生活できない環境」という点であると考えます。

 

老後の必要資金

 

まず、老後2,000万円といわれる日本の老後資金ですが、アメリカでは州によっても違いますが、老後資金は1憶円でも足りないと考えている人が多くいます。これはアメリカでの生活資金の高さや、医療費や税金などが大きく関わるからです。

特に平均的な数値でも月々の老後資金は円換算で日本の倍程度違うのですが、保険制度が充実していない医療費に関連する部分に大きな違いがあり、月々10万円程度の資金が想定されています。

このような環境から、アメリカは仕事と並行して資産運用をしていかなくてはいけない状況にあり、このような環境差が「投資必要性の差」を生んだのだと感じます。

また、アメリカ人にとっての投資環境は非常によく、NYダウに投資していれば理論上は損したことがないのです。アメリカ人が投資に積極的なのは、投資に負けたことがないことも理由にあるのかもしれません。

単純に日本人の投資教育を問題にすることもありますが、根底にはこんな環境差もあるのかもしれないですね。

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こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。