コロナ騒動期だからこそ保有株式を見直そう

新型コロナウイルスによる影響がマーケットに及ぼす下落はひとまず落ち着きました。

しかしながら、ここからは改めて現実を直視し今後を考える状況になってくると考えます。

投資家の皆さんはこの機会に保有株式を見直してみる必要があると考えます。




保有株式の見直し

今後は新型コロナウイルスの影響から資金繰りが大きく悪化し、最悪の場合破綻する企業が出てくる可能性があるほか、大企業であっても国策融資によって今後の経営方針の自由度を大きく失う企業が出てくる可能性もあります。

つまり、投資家が今のタイミングでやらなくてはいけないことは、以下の3点程度の要件を保有株式が満たしているかの点検が必要になります。

 

 

1. 半年程度のキャッシュフローを用意できる程度の資金を保有しているか

▶ここから先は、どこまで続くかわからない緊急事態宣言による収入減の状況を耐えられるだけのキャッシュフローと、資金を集められるだけの信用力が必要になります。

 

2. 業績が回復するまでの期間がある程度想定できるか

▶新型コロナウイルスによる倒産を回避できたところで、収入が戻らなければ意味がありません。そこまでの絵が描ける企業であるかが復活に必要になります。

 

3. 独自分野のシェアを握っている企業であるか

▶収入を確保するにあたっては、その企業の製品やサービスを買付する側もいきなり大きく買付はしてきません。シェアが確保できていない企業(他社が真似できない技術や製品を保有していない企業)だと、後回しにされる可能性があります。

(例:同じ製品を当社に納品しているA社とB社があり、A社は当社納品の7割を生産している反面、B社はA社の納品能力が追い付かない残り3割を代行していた場合、B社よりも先にA社に納品依頼が来る可能性があります。)

 

 

この3点は、現在の耐え忍ぶ段階を経て回復期に差し掛かるまでのパターンを想定して動く必要があることを考えての点検になります。

もちろん、この3点にこだわる必要はなく、自身の観点から4点目を追加してもいいですし、逆に削るのもありですが、各点検の意味を理解しておいてもらえると良いと思います。

状況は刻一刻と変化しており、もちろん企業の中に新型コロナウイルスで株価の上昇した企業もあります。

今からそのような株に飛び込んでも得られるのは魚の頭程度の利益になる可能性が高いです。

そういった株に投資する際には、まだ身の部分は残っているのか(想定される企業利益から割安かを精査するなど)の分析を忘れずに行いましょう。

良い株、悪い株も総じて下落した今だからこそ、点検と選別を通して魚の尾びれや頭ではなく、しっかりとした身を得られるものを保有するようにしましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。