【経済コラム】米中はより悪い方向へ!為替も反応

通常であれば、現在はオリンピック競技が各所で行われていて、熱気に満ちた夏になっているはずでしたが、オリンピックは延期、今月は雨の多い夏となってしまいどうも憂鬱な状況が続きます。先にお伝えしておきたいのですが、今回の記事は想像の話が多くなりますのでご了承ください。

 

米中関係悪化

さて、日本が連休を過ごす中、アメリカでは改めて新型コロナウイルスへの対応の遅れが指摘させているほか、領事館閉鎖の応酬から米中関係悪化が懸念される状況となり、為替は一時105円台を付ける展開となったほか、NYダウも週末にかけて下落する展開となりました。

前回の記事にも記載させていただきましたが、アメリカの中国への強硬路線は現状で路線変更できる展開ではないので、基本的には対立路線が継続します。つまりは一度修復不可能な展開まで行くことが予想されます。

しかしながら、ここであえて「一度」とつけたのは訳があります。それはトランプ大統領がこの悪化状態からいきなり方向転換する可能性があるからです。

 

トランプのポジション

今までもそうでしたが、トランプ大統領は手のひらを反すことがよくあり、それを唐突にやってきます。特に今回は選挙前であり、中国との対立路線を煽ることで一度株式に不安を与えたのちに、いきなり対話路線に舵を切る可能性があるのです。

そしてこれはある程度マーケットの状況を見て行う癖があるため、この夏に今回の対中強硬路線がダメだと判断すれば路線変更をする可能性があるので、ポジティブに考えれば「下げてもまた戻る」という展開があり得るかもしれません。

と言うよりは、対立路線では株価の上昇には限界があるので対中路線を続けるのであればFRBによる対策が出てきますので上がる可能性が高いのです。結果としてこの夏はよりFOMCの重要性が増してくると思われます。

 

さて、選挙と言う大イベントを目の前にした盛り上がりとは全く違う状況ではありますが、ここから先の展開は「不安を踏み上げていく展開」だと思われます。ここで言う不安とはショートポジション(売り玉)のことであり、売り残が非常に大きくなっている状況であるが故に売りは起こらず、逆に買戻しによる株価上昇が発生するのです。

いつでも株価が大きく下落するのは歓喜の中であり、下げ予想が多い時には大きな下落は起こりにくいことを頭の片隅においてください。

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こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。