【半沢直樹第3話】逆買収は、実際はほぼあり得ない!?

半沢直樹のドラマが始まり3話目に突入しましたが、ドラマ視聴率はどんどん上昇していくという展開になっており、注目度の高さが伺えますね。

今回はスパイラルとアドバイザー契約を結んだ東京セントラル証券の半沢達が、電脳雑技集団の不可解な点に気が付き、久しぶりの金融庁に煽られ、特別編でも登場した吉沢亮に救われながら、逆襲を仕掛ける展開でした。

第2話では増資による株式議決権の希薄化によって買収を阻止しようとしたところ、ホワイトナイトのフォックスもグルだったことがわかったため寸前で事なきを得ましたが、資金力で上回る東京中央銀行にどうやって立ち向かうのかがこの第3話では明らかになっています。




 

逆買収は実際はほぼあり得ない

今回出てきた逆買収と言う戦略ですが、はっきり言うと実際はほぼあり得ない作戦です。

逆買収は通称「パックマンディフェンス」とも呼ばれます。

■パックマンディフェンス・・・敵対的買収者に抗って、被買収企業が行う対応策の一つ。逆買収とも呼ばれる。

逆買収は、買収を仕掛けられた側が、別の経路(銀行やホワイトナイト)から多額の資金を調達して、先に相手を買収し返すことで経営者ごと解任するという方法なのですが、資金力など必要となる条件が多いうえに「闘争本能のみの買収計画」となることが多く、買収効果が見通しづらいため選択されないケースがほとんどです。

しかしながら、今回のドラマでは自社防衛ではなく、協業によるシナジー効果を狙った株価価値の引き上げ策であることや、相手が買収してくる電脳雑技集団ではなく、フォックスであるという点で「これって逆買収じゃなくて、普通の買収じゃない?」と思っている私もいます。

 

お決まりの金融庁検査

そして、今回も来ました金融庁ですが、実は私も金融庁検査は経験したことがあるので状況はなんとなく知っています(正確に言うと、金融庁地方版の財務局というとこですが)。経験者から言わせてもらえば、金融庁は出社する時間の遥か前に出入り口に張り付いています(笑)。

つまり、あんな悠長に歩いてくるところが見つかることや、資料をシュレッダー削除している時間などありません。出社した時から自由はないのですから。まあ悪いことはしてないですので問題はないのですが、なんとなく犯罪者になった気分はしますし、独特のピリピリした雰囲気はあまり好きじゃないですけどね。

 

第4話はいかに

第4話では、新たに銀行が500憶円の融資を決める展開になっており、大和田常務も息を吹き返しつつあります。個人的には後半でできた電脳傘下の電脳電設が買収された時の300憶という金額が気になるところです。

300億円と言う異常に高い金額から想像するに、今後は「のれん」という言葉がキーワードになってくる気がします。

「のれん」は買収などで発生する目に見えない資産価値を指します。例えば資産時価100憶円の企業が300憶円で買収された場合、200憶円はのれんと言われる企業ブランドなど目に見えない部分を資産化した金額になります。この取扱いがドラマを大きく動かすかもしれません。

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こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。