【半沢直樹4話】JALの回復劇と重なる帝国航空の再建

半沢直樹も4話が終わり、証券会社から銀行に戻りましたね。

さて、前回お話しした中の「のれん」の話は全く出ませんでしたね。

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もう少し、証券会社編が続くと思っていたので予測しましたが、深読みし過ぎました。




帝国航空の再建

今回の半沢直樹では大和田常務と半沢の共闘が見られましたね。お互いの利害が一致すれば敵対者とも協力する姿勢はお互いに中々の強者です。今回で証券会社から再度銀行へ戻る形となりましたが、戻って早々に東京中央銀行が抱える最重要案件である帝国航空の再建を任されることとなりました。

ここで一つお伝えしていきたいことは、銀行は会社経営における資金を融資するだけではなく、その会社がより盤石な体制となるように、お客さまと一緒に会社経営に関わっていきます。これには例えば事業計画の策定や、取引企業の紹介などお客さまと一緒に会社を立て直していくのですが、今回の帝国航空の様子は少し違いましたね。

 

JALの破綻

帝国航空との引継ぎ面談の際に相手方の担当者が「当社はOBの力が強くて、、、」と言っていましたが、この発言はかつてOBへの年金支給が経営を圧迫して破綻したJALを意識した発言だったように思われます。

ここで当時のJAL(日本航空)についてですが、まずJALが破綻したことを知らない人もいるかもしれないのでそこからご説明すると、JALは2010年の1月に会社更生法を適用する形で金融機関による債権放棄(5,200憶円程度)と、公的資金の注入(3,500憶円)を受けて株式は100%減資しました。株式の100%減資とは紙切れになったということです。

この時も民主党政権に与党が変わり、前原国交大臣が再生タスクフォースを立ち上げて積極的にJALの経営に関わっていましたので、今回の半沢直樹と重なる点が非常に多いですね。このような形で一度破綻したJALには京セラから稲盛氏が会長として招集されます。

 

京セラの稲盛氏

先にお伝えすると、この稲盛氏無くして今の私たちがJALを利用することは無かったと思われます。この稲盛氏はもともと京セラを世界的な企業まで押し上げた人物なのですが、

■徹底的なリストラ

■大型機の保有減少

■給与カットなど大幅なコストカット

などを実行します。

(当時のJALのパイロットはハイアーで送迎されるほどの待遇だったので通常企業並みになったというのが正しいかもしれませんが、、、。)

そして、年金減額を実行に移したことで、2年目には2,049憶円の営業黒字を叩き出し、驚異のV字回復を実現させました。

このような経緯がJALではありましたが、次回の半沢直樹ではこの債権放棄を実行される前にJALの経営を立て直し、債権を回収する戦いになると思われますので、どんな戦いが待っているか楽しみですね。

ちなみに会長の稲盛氏ですが、通勤は電車とバス、給与は会長とは思えない数百万円程度で働いていました。自ら率先して実行する姿はなんともカッコいいですよね。

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こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。