【経済コラム】米大統領選決着?不安の中での上昇基調

もはや、日本人からしたらうんざりするくらい毎日ニュースになっていた米国大統領選もバイデン氏勝利?という展開となりましたが、はっきり言えば「え?決定でいいんだよね?」と言うのが正直な感想です。

負けたはずのトランプ大統領は法廷闘争に打って出ること明言しており、投票の再集計が行われる可能性が高く、実質的な決着は年末まで続く可能性があることから、この話題はまだまだ続きそうですね。

日経平均は

そんな中で日経平均は29年ぶりの高値更新を達成している状況が、私からすると「逆に怖い」という気持ちでありますが、ここから先はバイデン大統領の誕生を見込んだESG関連株や、引き続きネット関連株が買われやすい環境が続くとみられます。

しかしながら、今はチキンレースの様相があると考えており、この新型コロナウイルス第2波が懸念されるなかで、大統領選の結果も不透明なまま買い上がりが継続するとは考えにくいと思います。

 

もしも、この買い上がりが継続するのであれば

①日銀の金融緩和が拡大する。

②アメリカの新大統領の政策が明確化し、熱狂的な期待感が市場を飲み込む。

③日本が動かなくても世界的な金利低下と財政出動の拡大が発生する。

という3点になってくると思いますが、どれも「どのくらいの規模で発生するのか」が焦点になってくると考えますので、今後の動向に注視が必要です。

日経平均は既に企業業績の回復を織り込んでいる水準であると想定しており、日本株に関しては「海外に比べて新型コロナの影響が少ない」という判断で買われていると想定しており、これがリスク回避の円高としても現れていると考えます。

 

ちなみに、他国が金利を引き下げたり財政出動をした場合は円高に向かいやすくなるため、麻生大臣の為替へのリアクションにも注意が必要です。

この状況がどこまで続くかはもちろん読み切れませんが、この株高の裏付けが少し乏しいと私は感じています。

もしかすると、来年3月までには皆が目を覚ます瞬間が来てしまうのではないかと思っています。

利益が出ている人が多いと思いますが、「よくわからないけど株が上がっている」と感じているのであれば、あまり深追いせずにリバランスを検討してください。

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ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。