原油価格上昇の影響

マーケットにおいて原油価格の上昇が取り上げられるようになり、今回の株価下落においても一端を担っていると言われています。

今日は今回の(2021.10.9時点)原油価格上昇とその影響について考えたいと思います。

原油価格の上昇と影響

原油については過去にも何度か触れてきた話題で、現在の世界経済においてはエネルギー生産や物流等すべてに関連してくる重要な要素となるので、その取引価格である原油価格からは世界情勢が見て取れるため、重要な指標であるといえます。

そんな原油価格が現在急速に上昇しており、2014年以来の高値水準となっています。

原油価格は新型コロナによるエネルギー需要の減少に伴って低価格での推移が続いていましたが、コロナ禍の見通しが改善するにつれて、エネルギー需要の回復を見込んで上昇傾向にありました。

このような環境で、さらにこの相場環境を押し上げたのは、OPECによる原油減産継続でした。

原油需要が増す中でのこの決定は、全世界がエネルギー不足に陥る可能性を持つものであり、悪い方向に考えると今後の景気回復期を脅かすものとなります。

特に航空業界にとっては痛手となる可能性が高く、せっかく旅行需要が戻ってきても原油価格上昇による移送コストの上昇で全く儲からないみたいなことになりかねませんよね。

原油価格上昇は短期的には日本株にとってプラスに働くことが多いですが、長期的には原油資源を持たない、要するに買う側の日本にとってはマイナスに作用しやすい傾向にあります。

今後はこの原油価格に振り回せれる展開は続きそうです。

OPECが原油増産に踏み切ればマーケット環境としては原油価格が落ち着くことでプラスに働く可能性は高いですが、いずれにしても原油需要は今後も高まる傾向にあると思いますので早めの改善が望まれますね。

ちなみにですが、これから長期に見た場合はもしかすると原油に取って代わるエネルギーの研究が早期に進むかもしれません。

それは今回のコロナ禍の中でZOOMなどの非対面面談が急速に拡大したように、新たなものが急速に拡大する可能性を秘めていると思います。

このようなピンチの中で拡大する勢力にも注目していきたいですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。