こんにちは、雅の株~「超初心者」から「初心者」になるためのブログ~にアクセス頂きましてありがとうございます。
先日株の売りのタイミングを見き分けることが大事だ、という記事を書きました。
関連記事:とても難しい株の『売り』のタイミング
本日は株価が上昇トレンド中の、ひとつの売り目標の考え方です。
売り目標の考え方はいくつかあると思いますが、特に高値更新中のトレンドに使える考え方で、
・N字計算法
・E字計算法
について。
とても基本的なもので、かつ有名な考え方です。
初心者の方は文字だけ見たら難しく感じると思いますが、そんなに難しいものではありませんので、是非一つの考え方として学んで頂ければと思います。
N字計算法とE字計算法
N字計算・E字計算
株の値動きによっては、過去の高値や安値などの節目を売りの目標として参考にできないケースがあります。
それは、新高値を更新中の銘柄の場合です。
上場来の高値を更新中の場合には、どこまで過去をさかのぼっても、節目は見つかりません。
こうした場合には、N字計算法とE字計算法という2つの計算法で目標値を求めることができます。
N字計算法
N字

上の図は、N字計算法の簡単な図です。
どういうことかと言いますと、この図では、まず【A】から【B】まで上昇してから、調整に入っていますね。
要は【C】のポイントで反発した後に、どこまで上がるかわからないから、さてどうしようということです。
N字計算法とは、【A】⇔【B】の値幅を直近の安値(【C】)に加え、売り目標を決めるという考え方です。
上の図で【A】⇔【B】の値幅が仮に300円としたら、直近の安値である【C】地点に300円を加えたポイントを第一利確目標の【D】と定めます。
E字計算法
E字

次にE字計算法です。
先ほどのN字計算法で、【A】⇔【B】の値幅を直近の安値に加えたのに対して、
【A】⇔【B】の値幅を、直近高値に加えて計算する方法です。
ですので、同じチャートの同じ地点で考えるとしたらE字計算法の方が利確目標ポイントは高い位置になるというわけです。
上の図で【A】⇔【B】の値幅が仮に300円としたら、直近の高値である【B】地点に300円を加えたポイントを第二利確目標と定めます。
まとめ
もちろん、実際は計算して出した目標に達する前に下落してしまうケースや、大きく超えて上昇を続けるケースもあります。
しかし多くの投資家は、比較的近い過去の高値・安値や値動きに影響を受けることが多く、それによって計算されたN字・E字計算法での高値を意識しています。
そこで、目標の地点に来ると実際に売られることが多いのです。
N字計算法・E字計算法は割とポピュラーな考え方であるため、このように目標を定めている投資家が多いからこそ、この計算法が良く機能するとも言えると思います。
第一目標で売るのか第二目標で売るのか、それとも高値を狙い追い続けるのか、考え方は色々です。
分割して売却する、というのも一つの考え方だと思います。
僕の場合は、もし高値を追うのであれば、支持線として機能している移動平均線を参考に、乖離率や転換点を見ます。
何にせよ、E字・N字計算法は多くの株式投資家の心理が反映する考え方で、おもしろいです。
基本なので、初心者の方は是非覚えて下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。