こんにちは、雅の株です。
株の売買を、自分でチャートソフトでできるようになったら、次のステップとして様々な注文方法を学んでいきましょう。例えば、注文方法の基本は、『成行注文』『指値注文』『逆指値注文』でしたね。↓にそれぞれの詳しい内容についてまとめてあります。
関連記事:成行注文とは
関連記事:指値注文とは
関連記事:逆指値注文とは
当ブログでは、損切り重要性や、自分の中で利食いのルールをしっかり決めることの重要性について何度も書いてきました。
今回はその『利食い』と『損切り』の自動設定を、株の買付と同時に注文する方法をまとめます。
今回は楽天証券の新マーケットスピードⅡを使った解説です。
買付時に『利食い』と『損切り』を同時に注文
●日中は仕事をしているので、相場を見ていられない。
●注文を自動化したい。
●メンタルに左右されたくない。
ずばり、この3つがこの注文方法と言えます。
例えば、現在1300円の株があり、1200円で買いたいとします。その場合、『指値注文』を1200円に設定しておけば、株価が1200円になったときに自動的に約定してくれますよね。
これに加えて、1200円で約定したと同時に『利食い』『損切り』の注文も発動できるのが、今回紹介する注文方法です。

この図のように、仮に1200円で取得した場合に、
『1350円まで上昇したら利益確定したい。』
『でも1150円まで下がっちゃったら損切りしたい。』
という2つの注文を、現物買いの約定時に発動してくれる優れものです。
リンク注文

このセット注文を、楽天証券のマーケットスピードⅡで行うことができます。マーケットスピード内の『リンク注文』という機能を使います。
この『リンク注文』を使えば、事前に注文の条件を登録しておくだけで、あとは勝手にソフトがやってくれます。市場が空いている時間は仕事していてるサラリーマンの方でも、リスクの許容範囲や利確ラインをメンタルに左右されることなくコントロールできるというわけです。
リンク注文の使い方
それではさっそく使い方を解説していきたいと思います。最近大型IPOで話題になったソフトバンク(9434)を例にとって、買付の指値注文をするのと同時に『利食い』と『損切り』注文をしてみましょう。
まずマーケットスピード2の個別銘柄画面でソフトバンクを出し、銘柄の上で右クリック、
『現物取引』→『買い注文』
と進むと、↓の画面が出てきます。

この現物買い注文画面が出てきたら、赤枠の『アルゴ注文』をクリックします。
▼▼

するとあるが注文メニューが出てくるので、赤枠の『リンク注文』をクリックします。ちなみに他のアルゴ注文はどんなものかをまとめた記事は↓をご覧ください。
関連記事:新マケスピのアルゴ注文がやばい!
▼▼

ここで一つ目の注文として、まず株を購入する指値注文を入れます。
現在価格が1434円なので、『株価が1430円に下がったら500株買う』という注文をすることとしましょう。
▼▼

するとこんな画面が出ます。上の赤枠は先ほど登録した買付の指値注文です。この画面で注文をどんどん追加していけますので、下の赤枠の『+』をクリックで次の注文を入れていきます。
▼▼

『+』をクリックすると『注文追加』と出ますので、『現物売り』を選択してください。
▼▼

次に『利食い』と『損切り』の注文を入れます。まずは注文の入ってる銘柄が画面左側に表示されますので、ここでは『9434 ソフトバンク』を選択。
今回の場合は従来通り、『逆指値付通常注文』のタブを選択して、真ん中上部の赤枠『通常条注文』で利食いの設定を、真ん中下部の赤枠『逆指値注文』で『損切り』の設定をしてください。
例としてここでは利益確定を約定価格の+3%の1473円、損切も-3%の1388円に設定してみます。
これで最下部の保存をクリックし、確認画面に進めば注文を出すことができます。
ちなみにこのリンク注文、最大で10個の注文を同時に出すことが可能です。かなり便利でおすすめです。マーケットスピードⅡは楽天証券の口座を持っているだけで使うことができます。
注文を自動化させたい方は是非使ってみてください。
まとめ
株を買うのと同時に『利食い』『損切り』ができる『リンク注文』いかがでしたでしょうか。
裁量には裁量の、自動には自動の良い面があると思っています。今回説明した『リンク注文』は、なるべく売買を自動でしたい方や、自分の気持ちに左右されないトレードをしたい方にとてもおすすめな注文方法です。
是非おためしあれ。