株式投資初心者は、【長期投資】を勉強しよう!

こんにちは、雅の株~「超初心者」から「初心者」になるためのブログ~にアクセス頂きましてありがとうございます。

本日は、『長期投資のすすめ』です。

アベノミクス相場が始まって以来、日本の株式市場は大きく上昇してきました。

この数年スパンでの株式運用で利益を上げた方もたくさんいらっしゃると思います。

特に初心者さんには、中・長期投資がおすすめだと考えますので、是非読んでみてください。




長期投資とは

長期投資とは、数年~数十年など、ある程度長い期間で株を運用する投資手法です。

特に〇年以上という正確な定義はありませんが、だいたい『年』が付くほどの保有期間でしたら長期投資の部類に入ります。

一日の中で何度も売買を繰り返すデイトレーダーや、数週間~数ヵ月ほどの保有期間を有するスイングトレーダーとは大きく異なる点は、利益の出し方です。

デイトレード・スイングトレードは、株を安く買い、高く売る。そしてそこに生じた差額、つまり売買益(キャピタルゲイン)を得ていく手法となります。

これ自体は株式投資の基本ですので、長期投資にももちろん言えることですが、長期投資にはもう一つの大きな特徴として、配当金(インカムゲイン)という利益の源泉があります。

 

配当金とは

配当金とは、投資家が企業の発行している株を買うことで企業が資金を集め、その集めた資金で経済活動を行い、利益を出せたらその利益の一部を株主に還元する、というものです。

配当金は、企業によりその金額が異なります。

例えば年に一度、一株につき20円の配当を出す企業に投資をしているとすると、100株保有していた場合は2000円の配当金を年に一度得ることができます。1000株なら20000円ですね。

長期投資のメリット

それでは長期投資にはどんなメリットがあるのでしょうか。

 

メリット1 配当金がリスクヘッジに

前述したように、長期投資では配当金(インカムゲイン)を得るということが大きな特徴です。

例えばですが、年に3%の配当を出している企業に10年間投資していたとします。

毎年3%ずつインカムゲインを得ていたわけですから、10年後には投資元本から30%の運用益を得ていることになります。

仮に10年後にその株を売却する際に、株価が購入時より30%下落していた場合でも、配当金で損益を相殺できるという考え方です。

配当利率は株価によって変動しますし、配当金も変化しますので一概には言えませんが、配当金を一切受け取らないデイトレードやスイングトレードよりは、配当金を受け取っている分、売買益の損失をカバーできることは事実です

 

メリット2 こまめなチェックが必要ない

デイトレーダーは一日に何度も売買を繰り返すため、日中はPCの画面に張り付くことが多くなります。

スイングトレーダーも一日や数日に一度くらいは、おそらく保有銘柄のチェックが必要かと思います。

比較的小さなパーセンテージで利益を積み上げていかなければならない上記の方々は、こまめに株価をチェックする必要があるため、精神的負担が大きい場合が多いのです

その点長期投資の場合、数年や数十年というスパンでの運用を目指しているため、こまめなチェックは必要ありません。

逆にこまめにチェックしてしまうと、少しの含み損も気になってしまうため良くありません。

株を購入したらある程度放置しておけばいいわけですから、精神的負担が小さいというメリットがあります

 

メリット3 運用益の大きさ

急騰

上手く企業の成長や景気の上昇の波に乗ることができれば、短期投資よりもはるかに大きなリターンを得ることができるのが、長期投資の醍醐味です。

1日や2日で株価が5倍や10倍になることはありませんが、5年や10年スパンならその可能性は一気に広がります。

確かに数ヵ月で格安だった小型株が15倍になるような事例も数多く存在します。

業務提携やM&A、革新的な新サービスや新商品、メディアの影響などが起因することが多いわけですが、そういった大化株をベンチャー企業や低位株から発掘するのは至難の業です。

しかし、そういった大化けする株を見つける楽しさも、長期投資の醍醐味と言えますね。




長期投資のデメリット

当然メリットがあれば、デメリットもあります。

長期投資という投資スタイルには、どういったデメリットが考えられるのでしょうか。

 

デメリット1 時間がかかる

時間かかる

長期投資はその名通り、長期間で運用するわけですから、何年・何十年後にその株を売却するまでは売買益(キャピタルゲイン)を得ることができません。

つまりデイトレード・スイングトレードに比べてリターンが出るまでに時間がかかるということです。

投資を始めて『はやく成果を出したい!』という方には向かない投資方法です。

 

デメリット2 金融危機に巻き込まれる

金融ショック

長期投資の場合、その銘柄の業績や売上以外の理由でもリスクを伴います。

どういうことかと言いますと、例えばリーマンショック・ライブドアショックなど、金融市場に大きな影響を与えるほどの危機がおきたときに、巻き込まれるリスクが高いということです。

デイトレーダーはその日のうちに全ての株を売り切るわけですから、寝ているうちにNY市場で大暴落が起こったとしてもなんら関係がないわけです。

あと、リスクの許容的な観点で言うと、デートレード・スイングトレードの場合は数%の損切ラインを構えることが多いですよね。

その点長期投資の場合は、そんな小さな損切は構えないことが多いです。

なぜなら、数%下がってからまた上昇していくなんていうことは当たり前にあることなので、そんなことでいちいち損切りしていたら本来の成果は得られないからです。

つまり、必然的に損切ラインは深くなるため、リスクの許容範囲が大きいということです。

 

企業分析

また、長期投資を前提とした運用をする場合、初心者と言えど多少の企業分析が必要だと考えます。

必ずしも財務諸表が完璧に読める必要はありませんが、投資しようとしている企業が何の会社で、直近数期の売上や利益の推移くらいは最低でも確認しておきたいところです。

雅流の企業分析法についてはこちらにまとめました。

四季報や決算短信など、この機会に勉強してみるのもいいかもしれませんね。

関連記事:雅流、企業分析法まとめ

まとめ

長期投資のすすめでした。いかがでしたでしょうか。

長期投資は、大きなリターンが狙えたり、買ったら放置できるなどのメリットがある分、損失が出るリスクもあります。

損失が出るリスクというのはどんな投資手法でも必ずありますが。

まずはご自分の投資資金から、どれくらいのリスクを許容することが可能か、ということを事前に考えておくことが大事です。

 

しかしそこまで深く考えなくても、これから投資を始めたい初心者の方は、とりあえずある程度長期で運用することを目標に、まずは何かに投資してみるのも良いと思います。

投資は自己責任で。

最後までお読み頂きありがとうございます。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。