こんにちは、雅の株です。
本日は初心者でもわかりやすいように投資信託にかかるコストについてまとめていきたいと思います。
これから投資信託で資産運用を始めたいと考えている方は、運用コストをしっかり把握しておくだけでパフォーマンスが変わってきますので、しっかりおさえておくようにしましょう。
投資信託にかかる3大コスト

まず、投資信託の運用にかかるコスト基本的には「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の3つです。買ったり売ったりするときだけ手数料がかかる株式投資とは少し違います。
それぞれ見ていきましょう。
販売手数料
まずは「販売手数料」。これはその名の通り販売するときにかかる手数料のことです。
投資信託によってその手数料額は異なり、1、5〜3%くらいが主流となっています。なかには販売手数料が無料のものもあり、無料の投資信託のことをノーロード投資信託と呼んだりします。
では販売手数料を3%として考えたときに、仮に50万円買うとしたら実際はいくらくらいになるのでしょうか。
【最初に一括で買うパターン】
買付金額50万円×3%=1,5万円 販売手数料は15000円! |
と言っても、少額から運用を始めたいという方はなかなか100万円とか50万円とかの買付はいっぺんにしないと思います。
では仮に毎月5000円、販売手数料3%の投資信託を10年間買付けたと仮定しましょう。
【毎月買付けたパターン】
毎月5千円×12ヶ月×10年=60万円 60万円×3%=1,8万円 販売手数料は18000円! |
ということになります。かなり大きいと思いませんか?1,8万円の手数料って、3ヶ月分以上になりますので、いかに販売手数料を安く抑えることが大切かということが分かります。
また、販売会社によっても手数料が違います。同じ投資信託なら買付額が同じならどこで買ってもパフォーマスは同じなので、手数料が安い販売会社で買うというのも一つの考え方です。
信託報酬
次に信託報酬というコストについてです。
信託報酬に関しては、以前当ブログのサブコンテンツである「現役証券マンの経済コラム」でも少し取り上げました。
関連記事:信託報酬について
意外と目立たないけど運用パフォーマンスを左右するのが、この信託報酬です。
信託報酬とは、投資信託の運用にかかるコストのことで、2%前後くらいが割と一般的です。
注意点は、運用中はずっと取られ続けるという点で、トータルで考えたときに販売手数料よりコストがかかっているということがよくあります。
【例】
信託報酬が年間2%×5年間保有 =信託報酬10% |
ということになりますので、ここは必ず把握しておきたいところです。
実際にその投資信託にどれだけ信託報酬がかかるかということは、目論見書などを見れば必ず記載されていますが、年率で記載されていることがほとんどだと思います。その投資信託の基準価格から信託報酬は計算されるため、正確な金額は買付前にはわかりません。(なぜなら基準価格というのは日々変わるから。)
信託報酬の計算式は、
基準価格×【信託報酬(%)÷365日】
です。
販売手数料を頑張って調べる方はたくさんいますが、信託報酬も塵が積もればなんとやらで、パフォーマンスにかなり影響するのでおさえておきましょう。
信託財産留保額
次に信託財産留保額について。これは簡単に言うと解約時にかかるコストのことで、ペナルティみたいなものです。
投資信託は株式や債券などで運用されているわけですが、仮にあなたが解約しようとしたら、その分の株や債権を売却して現金化しなければなりませんよね。この売却にかかる手数料を、保有中の他の投資家に課せられるのはおかしいので、解約したあなたに支払ってもらうというわけです。
信託財産留保額は0,3%前後くらいが一般的なので、買付時や解約時にはしっかり確認しましよう。
まとめ
投資信託の運用にかかるコストについてまとめましたが、いかがでしたでしょうか。それぞれのコストが「いくら」そして「いつ」かかるのかということをしっかり把握することはとても大事なことです。
他にも投資信託関連の記事を更新中です!
最後までお読み頂きありがとうございました。