本日は、とても株式投資を行う上でとても大切な注文方法である「逆指値注文」について解説していきたいと思います。
初心者の方が株式投資というものに少しずつ慣れてきたら、次のステップとしてまず覚えたいのが、この「逆指値注文」です。
なぜなら逆指値注文を使うことにより、損失を抑えるための「損切り」と、利益を取るための「利食い」を効率よく行うことができるからです。
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逆指値注文とは
逆指値注文
株の売買をするならどんな人にも覚えてほしい注文方法なのですが、特に、日中は仕事で株価のチェックができないような人には有効です・・・というか絶対です。
相場に張り付いてトレードするデイトレーダーや、年単位で株を保有し配当金を得ていくような長期投資家には絶対有効とは限りませんが、数日~数カ月程の保有期間で売買をするスイングトレーダーには特に有効な注文方法です。
どういった注文方法かといいますと、
【指値注文の例】
通常の指値注文の場合、なるべく株価が安いところで買いたいので、 (例)現在の株価120円だとして 【注文時】100円(以下)で買いなさい! 【決済時】140円(以上)で売りなさい! というのが通常の指値注文です。 |
逆指値注文の場合は、その名の通り指値注文とは逆になります。
【逆指値注文の例】
(例)現在の株価が100円でだとして 【注文時】120円まで上昇したら買いなさい! 【決済時】90円まで下落したら売りなさい! という注文方法になります。 |
逆指値注文を使った3つのパターンをご紹介します。
逆指値注文の有効的な使い方
それでは実際に逆指値注文を使う例を見ていきましょう。
■~〇円まで上昇したら買う場合
■損切りしたい場合 ■利益確定の場合 |
この3つのパターンを解説してみます。
○○円まで上昇したら買い

・直近高値を上抜ける(トレンドフォロー)
・レンジ相場を上抜ける(ブレイクアウト)
・移動平均線のゴールデンクロス(トレンド転換)など、
エントリーポイントは、株価が安くなった時だけではなく、「○○円のラインより価格が上がったら買う」ということがよくあります。
上の図のように現在の株価が980円だけど、1000円まで上昇したら買いたい!と考えたなら、1000円(もしくは1000円を少し抜けたところ)で逆指値注文を入れておくと、例えば日中は仕事で相場を見ていられなくても勝手にその金額に達すれば約定してくれます。
逆に、当たり前のことですが1000円に達しなければ約定しません。
この逆指値注文での買い方は、本当によく使いますので覚えて下さい。
「損切り」での逆指値注文
僕はスイングトレーダーで、必ず保有銘柄には損切りラインを設定するという投資手法をとっているため、100%このパターンの逆指値注文を使用します。

簡単に説明してしまいますと、損切りの自動設定です。
上の図のように1000円で株を買ったとして、仮に980円を損切りラインに設定したとします。
ずっと相場を見ながら980円まで下落したら売る、というのもなかなか難しいですよね。
そんなときに「○○円まで下落したら売りなさい」という逆指値注文を入れておけば、相場を常に見ていなくても設定した損切りラインまで株価が下落してしまったら、自動的に決済してくれます。
僕は株式投資において損切りは絶対だと考えていますので、損切りの逆指値注文はとても大切だと考えています。
「利益確定」の逆指値注文
これは少し応用編になりますが、大事な注文方法です。

図のように950円で株を購入したとします。
仮にその株が1000円まで上昇したとして、そこで利益確定して売りぬくのも一つの手ですが、相場状況的に「まだ上昇するかもしれない」と考えたとします。
そういった局面でのときに、1000円より少し安いところに逆指値注文を出します。(ここでは仮に980円とします)
そうすることによって、950~980円の利益は確保しつつ、さらに上昇を狙っていけるというわけですね。
「損失の許容範囲」というのは非常に難しいです。
なぜなら、その人の資産状況や投資手法によって大きく考え方が変わるからです。
この図では株価が1000円の時に、ー20円までなら損失を許容しているという例です。
つまり言い換えると、-20円のリスクを取って、さらなる利益を狙うというわけですね。
利益を取るためにリスクを取ることは非常に大切なことですが、さらに大事なことは、自分がどれだけの損失を許容できるかをしっかり見極めるということです。
逆指値注文を上手く使って、ちゃんと損切りができる投資手法をおすすめします。
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。
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