本日は、株式投資をするうえでとても大切な経済指標である「日経平均株価」について解説したいと思います。
目次
動画で解説
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今さら聞けない「日経平均株価」ってなに?
これから株を勉強してみようと思っている方でも、普段ニュースやラジオで聞いたことがある人がほとんどだと思います。
「本日の日経平均株価は前日の終値よりも○○円高い~」なんていうような感じで、キャスターが話していますよね。
簡単に言うと日経平均株価とは、その名の通り日本企業の株価の平均価格を表しています。
つまり今の日本の『元気度』を読み取れるイメージです。
え?日本にある全ての会社の株価の平均値?
と思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。
では日本の企業と言っても、どこの会社の株価の平均値を表しているのでしょうか。
日本代表企業225社 「日経225」
東証
日本の株式市場に「東証」という市場があります。
「東証」という言葉もよく聞くかとは思いますが、「東京証券取引所」のことを言います。東京証券取引所というのは、国内にある最大規模の取引所(株の売買が行われるところ)で、
■ニューヨーク証券取引所
■ロンドン証券取引所
と並び、世界三大証券取引所とされています。
そして、この東京証券取引所の中に、それぞれ審査基準の異なった市場で区分分けがされています。

2020年4月現在の、各市場の上場数は以下の通りです。
東証一部 | 2,169社 |
東証二部 | 484社 |
マザーズ | 325社 |
JASDAQスタンダード | 666社 |
JASDAQグロース | 37社 |
Tokyo Pro Market | 33社 |
※この区分分けは2022年に再編される予定です。
東証一部に上場している企業が約2000社あり、トヨタ、ソフトバンク、資生堂、ソニー、任天堂、ファーストリテイリングなど、皆さんも知っているような会社がずらりと並んでいます。
その東証一部上場企業の2000社の中からさらに225社が選ばれ、この選ばれた225社の株価の平均値が、日経平均株価となるわけです。
ですので、日経平均株価は、日経225(にーにーご)と呼ばれたりもします。
※細かく言うと、日経平均株価の算出方法は、単純に225社の現在の株価の平均を出しているのではなく、もう少し複雑です。↓↓
■除数の修正・・・株式分割により株価の変動が起きた銘柄を調整するために、割る数(除数)を修正します。
■みなし額面による調整・・・上場後に初めて取引された額のことを「額面」というのですが、この額面を均等化する調整を行います。
誰が選んでいるの?
それでは日経平均を構成する225銘柄は誰が決めているのでしょうか。
それは、実は日本経済新聞社です。政府の機関が決めているわけでもなく、証券会社が決めているわけでもなく、皆様も一度は読んだこのある日本経済新聞社が構成する225社を選出しているのです。

構成される225社は、定期的に入替えられる
毎年10月頃に東証一部の企業も、調子が悪ければ入れ替えられてしまうので、構成銘柄の225社は不定期的に更新されています。
また、例えば一部上場企業が不祥事を起こしたり、経営破綻などに陥れば上場廃止ということになり、これもまた成長性のある優良企業と入れ替えられてしまうのです。
日経平均から何を読み取れるのか
日経平均株価とは、現在の日本経済がどういう状況にあるのかを示す、とても重要な指標です。
例えば日経平均が大きく下がったら、日経平均の構成銘柄の株価が全体的に下がっている、と言えますし、その逆もしかりです。
大きく下がったということは、株がたくさん売られたということですし、大きく上がれば株がたくさん買われたというように、ファンドも個人投資家も含めた投資家たちが、全体的に「買っている」のか「売っている」のかがわかるので、とても重要な指標と言えます。
これから株式投資を始めよう、または始めたばかりの初心者の方は、是非毎日チェックしてみて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございました。