現役証券マンの経済コラム
~お金の流れで世界を知る~
皆さんこんにちは、霧島です。
お金には3つの機能があることを皆さんはご存知でしょうか?
実はお金は「価値の交換」「価値の尺度」「価値の保存」と言う3つの機能を持っています。
今回はこの中から「価値の交換」と言う役割を紐解いていきましょう。
「価値の交換」というお金の機能
「価値の交換」と言うのは簡単に言うと、「何とでも交換可能である」と言う事です。
では、なぜ何とでも交換可能であると言う地位を確立しているかと言うと、お金をモノとして捉えた時に「そのモノ(お金)が貰えるなら、僕の時計と交換してもいいよ」と言う話にならなければ、そもそも交換は成立しません。
なのでお金には誰もが欲しくなるような要素が求められます。
お金の汎用性
私達がお金が欲しいと考える理由は、お金には唯一無二の汎用性の高さがあるからなのです。
汎用性の高さとは説明すると交換範囲の広さを表します。
偏った考え方ですが「お金で買えないものはない」と言う考え方はここから来ています。
つまりお金と言うモノはこの汎用性の高さがあるからこそ、どんなモノとの交換も可能であり、その利便性がお金と言うモノの価値として重要なのです。
仮に私が、持っている100万円の腕時計とあなたの持っている100万円の自動車を交換したいと言っても「腕時計を貰っても使わないから困る」と考える人であれば交換は成立しません。
しかし100万円の腕時計ではなく、現金100万円であれば、同じ100万円の価値であっても、その100万円で新しい自動車を買おうと考えて交換に応じてくれる人は多いと思います。
このように従来お金には高い汎用性が備わっています。これがお金の「価値の交換」と言う機能です。
財布の中の1,000円で、あなたはご飯を食べるのか、飲料を買うのか、トイレットペーパーを買うのかと言う選択が出来ます。
お金はほぼ全てのモノに変わる事が出来るのです。