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2018年10月1日より、国内株式の売買単位が100株に統一されました。
その点についてまとめてみたいと思います。
目次
東証上場企業、売買単位を統一

東京証券取引所に上場している企業は、現時点で約3600社です。
ご存知の通り、今まで株式の売買単位は『100株』か『1000株』の2パターン存在していました。
それが2018年10月より100株に統一されることになったわけです。
ちなみにこれまでの売買単位は『100株』と『1000株』がそれぞれどれくらいの割合だったかと言いますと、
100株 | 1000株 | |
2014年4月 | 2285社 | 1114社 |
2018年10月 | 3601社 | 1社 |
第一部、第二部、マザーズ、JASDAQに上場している銘柄約3600社のほぼ全ての売買単位が、100株になったことになります。
証券取引所にとってのメリット
証券取引所のメリットは、個人投資家の増加です。
今まで株の取引というのは100株と1000株から選べるという、ある意味分かりづらい体制になっていたと言えます。
「あの企業の株価は3000円か・・・いくらで投資できるんだろう」のように、株価をぱっと見ただけでは最低投資額が分かりませんでしたから。
100株に統一されることにより、そういった分かりづらさがなくなり、投資のしやすさという観点でのインフラが整備されることになります。
そうすることによって、個人投資家が今まで以上に増えてくれることを期待しているのでしょう。
投資家にとってのメリット
安く株を買えるようになる。
個人投資家にとってのメリットはいくつかあると考えられますが、一つ目は、取得単価の軽減です。
例えば、今まで株価が3000円で売買単位が1000株の銘柄は、
3000円×1000株=300万円
でした。
最低投資金額が数百万円になってくると、多くの個人投資家にとってはかなり高額になってきます。
上記の例で売買単位が100株なら、投資金額は30万円ですから全然違いますよね。
投資金額が分かりやすい。
これも大きなメリットだと考えられます。
今までは気になる企業の株価が分かっても、売買単位をチェックしなければ投資金額がすぐに分かりませんでした。
100株に統一されることで一瞬で把握することが可能になりますね。
流動性が向上する。
上述したように、圧倒的に売買がしやすくなるため、新たな投資家が今後増えてくることが予想されます。
そうなると新規の買いが増えるだけでなく、小ロットでの買い増しや、短・中期のトレーダーも増えることが予想指されることから、全体の株価の流動性の向上が見込めます。
流動性が高いということはその分儲けの機会も増えることから、投資家にとってはポジティブな事象となり得るでしょう。
その逆に、損失の機会も増えることはお忘れなく。
企業にとってのメリット
また、売買単位が100株に統一されることによって企業にとってもメリットがあると考えられます。
今までよりもグッと投資のハードルが下がるため、自社に投資してくれるファンを獲得しやすくなります。
株主の数が増えるという事は、データ管理や優待管理などのコストがかさむというデメリットがあることも間違いありませんが、それでも今のところは市場ではポジティブに考えられているようです。
まとめ
今までよりも個人投資家が参入しやすくなったのではないでしょうか。
この売買単位の統一が、今後市場にどんな影響を与えていくかは分かりませんが、僕はもっとたくさんの人に気軽に投資の世界に来てもらえるようになればいいと考えています。
最後までお読み頂きありがとうございました。