金融業界における『モラルハザード』とは?

現役証券マンの経済コラム
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今回は『モラルハザード』と言う言葉をピックアップしてみたいと思います。金融業界において、この『モラルハザード』がどのようなニュアンスで使われるか、少し書いてみますね。




実生活における『モラルハザード』

モラルハザード

この用語が表に出て使われることはあまり無いのですが、私たちの生活にも潜んでいる心理学的な要素を持っていますのでぜひ参考にして下さい。

「モラルハザード」とは単純に言い換えると「道徳観の欠如」を表しています。

なかなか道徳観を考えることはないかもしれませんよね?

路上でのタバコのポイ捨てや、花火会場などでの飲食物の置き捨てなどでモラルを問うことはありますが、金融業界でのモラルハザードは少し違います。

金融業界における『モラルハザード』

例えば普段株式投資をやらない、もしくはやっても少額なリスク許容度の低い投資家に「皆さんが株式に投資して、もし損失が出た場合は私が全額補填します」と言う条件を与えたら、これらの人々はどの様な行動に出るでしょうか?

答えは単純で、今までリスク許容度の低かった投資家が、いきなりハイリスクハイリターンの投資を巨額な資金でやり始めます。

そしてこれは合理的な判断であり、一攫千金のチャンスをノーリスクで得る事など、やらない方がおかしいと言う考えに至るのです。

 

金融業界ではこれと似たような事がしばしば起こります。

例えばメガバンクなどの銀行は、現在の金融システムでは非常に重要な位置付けにあるため、銀行が破綻しそうになると政府は公的資金投入して救済をするケースがあります。

しかし、メガバンク側からしてみれば「少しくらい危ないことしたって、いざとなれば政府が助けてくれる」という形で捉えるようになるのです。

 

私たち個人では、保険に関してしばしば発生します。

自動車の保険などで、対物対人無制限で車両保険にも入っていると「これでもし事故を起こしても大丈夫!」という安心感から運転が荒くなる人もいるかもしれませんよね?

私たちはリスクとリターンの狭間で最善と思う方法を取っていく訳ですが、置かれた環境で取るリスクが変わっていきます。

しかしそこにはモラルと言う制約が付いているので、インサイダー取引などの誘惑があっても決して乗らずに「NO」と言える道徳観を身につけて下さい。

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