円高阻む「リスク選好」今後の為替市場の展開は!?

皆さんこんにちは、本日の経済コラムです。

先日の日経新聞で、アメリカの年内利下げ観測が強まったことで日米金利差が縮小しているにもかかわらず、本格的な円高進行になっていない状況を考察した記事がありましたのでご紹介します。

今回の米利下げ観測を受けた円ドル為替は一時106円台の円高ドル安水準になったものの、その後は107円後半まで円安が進む展開になっており、日米金利差縮小によっての影響はほとんど無い状態で推移しています。通常であれば金利差縮小は円高が進みやすい環境ではありますが、今回の利下げ観測ではパウエル議長の「予防的な利下げ」というメッセージがこの状況を生み出していると言えます。

私は先日「本格的な利下げではないというマーケットの考えが本格的な円高を発生させていない」と記載しましたが、日経新聞の記事では「アメリカ利下げによる景気下支え効果が、アメリカ株式の株価上昇を誘うことで円買いドル売りを阻む」というように記載されていました。記事内ではこれを「リスク選好の壁」と紹介じています。

2017年以降のドル円の為替市場は一貫して105円~115円の狭い範囲での値動きになっており、円高が進めばメガ投資家と呼ばれる生命保険会社のドル買い注文が入ったりと売買が交錯しています。

今後はアメリカFRBや欧州中銀などの動きを想定した投資行動が必要になってきますが「アメリカが利下げに動くことで再度マーケットが上向く展開となれば、利下げ停止の段階で改めて1ドル110円を超える展開になる可能性も高い」と元為替アナリストも考えているようです。

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こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。