【経済コラム】安倍首相が辞任で変わる日本経済

安倍首相の辞任の情報が出ると、相場環境は一変し一時600円の下落をしましたが、今週に入り落ち着きを取り戻したように見えますね。

長かった安倍政権がこれで終わりを迎えることとなりました。とりあえず、善かれ悪かれですが、歴代最長期間を首相として全うした安倍さんにはお疲れさまと伝えたいです。

 

はっきりとお伝えしておくと、安倍さんの辞任は想定外で、いくつかの想定していたパターンの中にも含まれていませんでした。と言うのも、安倍さんはオリンピックまで首相をやると思っていたのです。

これにより次期総裁を自民党は決めることとなります。

現状は菅さんと石破さんが対立候補と思われますが、党内はとりあえず菅さんが優勢なようです。

しかしながら、石破さんも実は勝てる可能性が高いと言われています。

それには条件があるのですが、総裁選は立候補者一人が過半数の票を取れない場合は上位2名の候補者で決戦投票が行われます。

つまり、もし決選投票などにもつれた場合、落選候補者の票が国民支持率の高い石破さんに流れる可能性があるのです。

なぜなら、落選候補者に投票した議員は、自身の地元で石破さんの支持率が高ければ、石破さんに投票しないと、地元での信頼を失う可能性があるからです。

この条件が揃えば、もしかすると石破首相が誕生するかもしれないとう言う状況であるため、すべての可能性を否定できない状況にあることを考えて総裁選を見ていただけると面白いかもしれません。

また、今後は各候補者の今後の政策なども出てくると思いますので、上位候補者のものは注意を払っておいてください。

 

そして、私の中でもう一つ想定外だったのが「バフェットが日本株を買っていたこと」です。

実際、こちらのほうが安倍さん辞任よりも驚きました。

バフェットはもともとアメリカ株式しか購入しない傾向にあり、日本の商社株を買い集めているとは予想外で、結果的に今回日経平均が再度上昇したきっかけはバフェットさんが作ったと思っています。

当分大手商社株式は、最大9.9%まで買い進めると言っているバフェットさんの姿勢に恐れを抱いて、下落方面には進めない環境が続くと思います。

敵はアメリカ最強の長期投資家で、その人が「スタンスは長期投資だ」と言って買っているからには売仕掛けは無謀ですからね。

このように、直近では私の想定外が二つも発生してしまっています。

みなさんも改めて、自身の投資スタンスを見直してみてください。今年も残り4カ月ですが、総裁選にアメリカ大統領選に、来年のオリンピック動向に、更にはコロナウイルス状況にと忙しくなるかもしれませんよ。

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こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。