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本日は2017年の株式相場を振り返ってみたいと思います。(執筆日:2017年12月29日)
2017年の株式相場を、日経平均から振り返る

日経平均16連騰
2017年の日本株式市場を振り返ると、なんといっても思い出されるのは、日経平均株価が10月24日までに記録した16連騰です。
連騰後半では、歴史的な大連騰に警戒感も強まり、先物もまとまって売られ始め、少しづつ上げ幅を縮小していく形となりました。
あとは20年ぶりの高値水準に達したということもありました。
日経平均ベースでこれらのことを考えても、投資家にとってはとても大きな1年だったと言えるのではないでしょうか。
バブル経済の史上最高値
バブル期の史上最高値は、1989年12月に付けた3万8915円です。
ちなみに、バブル崩壊後の最安値は2009年3月の7054円です。
つまり2017年の相場では、史上最高値からバブル崩壊後の最安値までの下げ幅の、「半値戻し」を達成したことになります。
これだけでもとても強く、勢いのある相場だったなと改めて思います。
「半値戻しは全値戻し」という言葉があるように、今後も史上最高値を目指して頑張ってほしい株式相場ですが、そう単純ではないことも事実です。
日経平均のPER
僕は現在の株式市場は、バブルではないと考えています。
バブルというのは、経済の実態が伴っていないのに、その価格だけが高騰している状態ですよね。
日経平均のPERを(1株当たり利益に対し、株価が何倍まで買われているかを表す株価収益率)見てみても、現在は15倍程度でとても平均的で標準的な水準にとどまっているからです。
ちなみに1990年当時の日経平均のPERは約80倍でした。
簡単に言うと株価が異常なまでに、そして実態以上に買われすぎていたということです。だからバブルなのですが。
当時の株価を今のPERの水準に基づき、15~6倍に換算してみると、株価は7~8000円ということになります。
いかに買われすぎていたかがわかりますよね。
2018年の株式相場の見通し

PERを見ても経済の実態が株価に伴っているように思いますし、バブル崩壊後の最安値水準からの半値戻しをみても、相場の勢いはあると思います。
直近の株価はレンジでもみ合っていますが、移動平均線などのテクニカル的に分析しても、まだ相場は強そうです。
東京証券取引所のお正月休み明けは、休み中の海外市場の動きによってだいぶ変わるのでなんとも言えないですが、そんなに日本株が売られる材料はないと考えています。
2018年の相場は、年初に2017年の相場全体の動きを分析した海外投資家の買いがどれだけ集まるかによると思っています。
しかしどれだけ相場に強さがあっても、必ず調整局面を迎えるのが株式相場です。
これだけ2017年に歴史的連騰をみせたあとなので、2018年は調整局面を迎える可能性もおおいにあると考えています。