オリンピックのメダルで使われる『都市鉱山』という資源

現役証券マンの経済コラム
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こんにちは、雅の株ブログで経済コラムを担当している霧島です。

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来年に控えた東京オリンピックに向けて、チケットの抽選やメダル候補の活躍などで色々と盛り上がってきていますが、皆さんは今回のオリンピックのメダルが「都市鉱山」の金属を使って作られることをご存じでしょうか?

この都市鉱山について今回は少し掘り下げていきたいと思います。




日本は世界有数の資源国!?

そもそも、よく私がお伝えしている人口増加についてですが、30年後の2050年には世界の人口は98億人まで増え、このままいけば以前お伝えした水資源はもとより、食料や鉱山資源も枯渇する予定です。

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この鉱山資源は鉄や銅、またはアルミ、貴金属といった私たちになじみのあるものもあれば、非鉄金属全般を指し、英語圏ではマイナーメタルと呼ばれているタングステンや、チタン、インジウム、ニッケル、コバルトなど「なんか聞いたことあるけどよくわからん」というレアメタルまで取れるポテンシャルを持っています。

「都市鉱山」とは、我々の持っている電子機器や家電に含まれる金属物質を指していて、推計ではありますが、銅や鉛は世界全体の埋蔵量の5%、金や銀では10%程度の量があると言われています。

つまり「都市鉱山」という観点を持って考えると、日本は世界有数の資源国に早変わりするのです。

資源を輸入に頼り続けるか、技術を進化させるか

またレアメタルについても国土の狭い非資源国の日本では採掘が無く、多くを輸入に頼っています。

しかし、産出国は中国やロシア、アフリカなどが中心になっておあり、政治が安定していないため「どのタイミングで輸出が絞られるかわからないリスク」を抱えての取引になっています。

 

この解決策として「都市鉱山」から再資源化してリユースする考えは有効な手段となってきます。

例えば、レアメタルの多くはこのまま世界の埋蔵量のすべてを採掘しても需要を満たせないと言われているため、このまま値段が上がっていくとダイヤモンドのような価値になってしまう可能性がありますが、これを上手に都市鉱山から再利用できる技術を確立できれば、世界の資源バランスを変えられる可能性も秘めています。

レアメタルは今後の様々な電化製品の技術向上などの観点からも外せない資源であるため、日本という非資源国にとっては再利用まで含めた、生産から廃棄までの一括管理システムの構築も重要になってきます。

かつての日本はABCD包囲網によって石油資源を絞られたために第二次世界大戦へと駒を進めました。

このような結果を行さないためにも、世界の資源の安定供給の技術と仕組み作りを企業とともに考えていく必要がありそうです。

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こんにちは、投資診断士の遠藤雅士です。普段はWEBデザイン事務所を営んでいます。投資歴9年、投資メディア運営4年です。資格『投資診断士』取得。個別銘柄のファンダメンタル分析から割安株を探すことに趣きを置いています。チャート読みも割と得意です。趣味は楽器、スポーツ、家族と旅行です。