リーマンショックの背景【リーマンブラザーズ最後の10日間】

現役証券マンの経済コラム
~お金の流れで世界を知る~

こんにちは、雅の株ブログで経済コラムを担当している霧島です。平素は私のコラムをお読みいただきありがとうございます。

経済コラム記事一覧はこちらです。

現在は100年に一度の経済危機と言われている『リーマンショック』について、何話かに分けて書いております。

【リーマンショック】
リーマンショック 第1話:当時の様子
リーマンショック 第2話:サブプライムローン
リーマンショック 第3話:証券化
リーマンショック 第4話:ベアスターンズ
リーマンショック 第5話:最後の10日間
リーマンショック 第6話:最後の3日間
リーマンショック 番外編:その後の経済
今回はリーマンショック最終章として、リーマンブラザーズ最後の10日間を見ていきたいと思います。




最後の10日間

アメリカ金融街のトップ達と政府の最後の交渉

まず、舞台はリーマンショック10日程前に遡ります。

リーマンブラザーズは半年前のベアスターンズの騒動から株価が大きく下落し、80ドルで取引されていた株価は、この頃には15ドル前後まで値を下げていました。

そしてリーマンブラザーズのファルドCEOの元に危機が訪れます。

それは「各銀行からの融資引き上げ」です。

株価が下がり続けるリーマンは各銀行からの信用を失い、信用不安の矢面に真っ先に立たされたのです。

当時、リーマンはこうなる事を考えて、韓国産業銀行(韓国政府系銀行)やバンク・オブ・アメリカ(アメリカ2位の銀行)などに出資の交渉をしていましたが、本格的に交渉を進める必要が出て来たのです。

ファルドCEOの危機

危機

しかしながら数日後に韓国産業銀行からファルドの元に来る報告は「出資協議の打ち切り」と言うものだったのです。

ファルドCEOは約14年に及びリーマンブラザーズを支えて来た確かな手腕がありましたが、出資協議が打ち切られた事で次の策に移らなくてはいけなくなります。

ファルドCEOはまずバンク・オブ・アメリカのルイスCEOに連絡を取り、リーマンの不採算部門の切り離し後に子会社化をしてもらえないかと交渉します。

ルイスCEOはリーマンブラザーズの経営状態を調べ、後日条件付きでそれを了承します。

その条件とは「政府から支援を取り付ける」と言うものでした。

この時ファルドCEOは「これで安心」と思ったかもしれません。

と言うのも、半年前のベアスターンズの破綻危機の際に、政府はベアスターンズに出資したお金が回収不能になった場合、最大約3兆円まで政府が補填すると言う支援策を出していたのです。

※ベアスターンズの破綻劇についてはこちら

リーマンショックの背景『ベアスターンズ買収劇』と『LIBOR』について

2018.06.18

この時リーマン破綻5日前、リーマンブラザーズの株価は4ドルまで下落しており、新聞にもリーマンブラザーズの苦しい状況が記事となっていました。

そしてリーマンブラザーズ破綻の三連休前の9月12日金曜日に、

■アメリカ財務長官『ポールソン』

■投資銀行1位ゴールドマンサックス CEO『ブランクファイン』

■投資銀行2位のモルガン・スタンレーCEO『マック』

■投資銀行3位メリルリンチCEO『セイン』

と言うウォール街の重鎮達による会合が開かれます。

そこでポールソン財務長官から放たれた言葉は正に衝撃の内容だったのです。

次回はリーマンブラザーズ最後の3日間を追って行きましょう。

【リーマンショック】
リーマンショック 第1話:当時の様子
リーマンショック 第2話:サブプライムローン
リーマンショック 第3話:証券化
リーマンショック 第4話:ベアスターンズ
リーマンショック 第5話:最後の10日間
リーマンショック 第6話:最後の3日間
リーマンショック 番外編:その後の経済

最後まであ読み頂きありがとうございました。

執筆者

執筆者あいさつ

 

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